2006
02 19(日)
02 19(日)
タンノイのエジンバラ:長嶋有
[ 二次元的行間之隙間:Book]
タンノイのエジンバラ
posted with amazlet on 06.02.19
長嶋 有
文藝春秋社 (2002/12/06)
売り上げランキング: 70,638
文藝春秋社 (2002/12/06)
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上の画像はハードカバー版です。文庫版は↓コチラ
青山ブックセンターで表紙・タイトル買いしました。
後で観たら、芥川賞受賞作家なのだそうな。まあ、あまり関係はない。
4つの短編は互いに関係はない、純然たる短編集。それぞれ主人公の一人称で話が進んでいく。特徴的なのはテンポの良い掛け合いの書き方か。淡々と話が進んでいく中に、思わずニコリとさせるようなシーンが差し込まれていてそのリズムが面白い。
4編の主人公は、なんだかみんな居心地の悪いことをしている。求職中なのに隣の女の子を(押しつけられて)預かってみたり、親とその愛人と姉弟の関係にしかたなくつきあってみたり、旅行に連れて行かれたものの何をするでもなく、グランドピアノの下で寝起きをしている。(ああ、もちろん、全部違う話の違う人のこと。)
決して日常ではないけれど、どこかに転がっていても不思議ではないような感じもする、そんな2.5次元の浮遊感が楽しい作品集です。
投稿者 ogre : 2006年2月19日 18:25
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そういう高級スピーカーがありますが関係あるのかなぁ。
>そういう高級スピーカーがありますが関係あるのかなぁ。
カバータイトルの短編、「タンノイのエジンバラ」で印象的に登場します。