Talking in the 5th-Dimension.:静電気ヘッドフォン：Static shock!

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2009
05 21（木）

静電気ヘッドフォン：Static shock!

[ 二半次元調之拘:Music, 五次元漂流：Net, 林檎狂想曲:Mac]

cnetより、「アップル、「iPhone 」と「iPod 」利用中の静電気発生について警告」という記事について。

Appleがサポートページでアップル製イヤフォン使用時の静電気についての文書を発行している。日本語訳は、まだないようだ。多分、ずっと無いだろう。

一読して、僕様だけじゃないんだ！というのが率直な感想。
自慢ではないが、僕様は静電気体質だ。冬場はとにかく静電気をパチパチやっている。「手の湿度を上げよう！」と思って手を洗おうとすると、蛇口からの流水に放電するくらいだ。人とのふれあいなんてもってのほか。おつりの受け渡しも危険だし、熱いコーヒーの入ったカップを手渡し、なんて、どんなドキドキ罰ゲームかわからないぞ、というくらいだ。所有者がこの状況なので、身に着けている電化製品に静電気がたまることも想像に難くない。いや、科学的にそーゆーもんなのかどうかは、知らないが、きっとそうだろう。多分。

話題のiPod付属のヘッドフォンは、まあ付いてくるものなので何度か試したのだけれど、とにかくパチパチと静電気がひどくて使っていられなかったのだ。これまでiPodを購入した時期はどういうわけか冬季が多かったもんだから、毎度この被害を受ける羽目に。それもあって、UltimateEar のカッチョイイイヤフォンを買って愛用していたのだが、残念ながらこれも壊れてしまった。そこで先日、Appleのリモコン付イヤフォンを買ってきたのだが、これがまた、静電気をよく発するのだ。
なかなか伝わりにくいのだが、普通の静電気放電に比べてもこれは痛い。耳の中、という敏感なところに対する放電は、まるで右から左（あるいは左から右）に電気が走り抜けるかのようなショックを感じる。Appleのドキュメントでは”a small electrostatic discharge”（わずかな電気の放電）という表現を使っているが、決して耐えられるものではない。不意に来る頭痛のような感じだ。「うわっち！」と声を上げてイヤフォンを払い落としてしまう。すぐに付け直そうとしても身体が拒否する、そんな感じだ。場所が場所だけに、電気刺激が内耳経由で脳神経にダイレクトに達していたら……なんて考えると夜も眠れない。

（図１）

写真（図１中）を見てもらえれば原因は明らかだ。ドライバ部分に金属部分があり、これがラインと接しているのだろう。このイヤフォンはカナル型なのでシリコンの耳栓がカバーする形になるが（図１右）、金属部分はほとんど表に出た状態になっている。ご存知の通り、静電気の火花放電に接触は必須ではない。これだけ距離が近ければ十分だ。一番大きい耳栓カバーを使用すると、メッシュ部分が多少奥まるため、放電の危険性は低くなるように思える。

（図２）
ちなみに（図２）は普通のiPodに付属するイヤフォン。やはり金属メッシュが使われている。ちなみにUEのイヤフォンは、ドライバケース部分はすべてプラスチックだった。音質的にどちらがどうよいのかわからないが、金属部分が露出しているイヤフォン/ヘッドフォンというのはあまり見た覚えがない。

というわけで「やれやれ、ようやくAppleも気がついたかよ」と思ってドキュメントを読み進めたのだが、対策としては以下のようなものがあげられている（カッコ内筆者）

屋内の場合

加湿器か、エアコンの加湿機能を使って湿度をあげてください
静電気防止スプレー（なんだそれ？）を使ってみてください。
お肌が乾燥している場合、静電気防止ハンドローションを使ってください（余計なお世話だ）
化繊ではなく天然素材の衣服を着てください（ユーザーが着る物にまで注文つけるのか！）

屋外の場合

デバイス（iPodとかか）を風に当てないで、ポケットやバッグに入れてください（ヘッドフォンそのもは外だよなぁ……）
ポケットから頻繁に出すなど、摩擦を起こすと静電気がたまりやすくなります（iPhoneを出すな、とか、無理だろうそれ（笑））

というわけで、相変わらず対策がちっとも対策にならないアップル。
化繊混紡のスーツのポケットに入れたiPodを、冬の乾燥した北風の中で出し入れしている感想肌で静電気体質の自分にはまあ処置なし、というわけなのだ。うんまあ、静電気体質全般をナントカしたいのは山々なんだけどさ。
もうさ、アースとかぶら下げて歩こうかな。
しっぽファッションとか、流行しねぇかな……（しません）