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2010
01 18(月)

1月17日の日記。横浜で「キャッツ」を見た。

[ 五次元的思考之蒙昧:Diary]

とてもとても久しぶりに普通の日記エントリーだ。
決して旅行記を諦めたわけではなく、なかなかまとまった時間が取れなくて続きが書けていない、というだけなのだ。あと5回ぐらいで完結の予定なので(まだそんなにあるのかよ!)、こちらもまた楽しみに待たれよ。

それはそれとして「キャッツ」である。ひょんなことなら優先販売に近い形でチケットが取れたので、生まれた初めてミュージカルなるものを観に行ったのだ。それもかの「劇団四季」「キャッツ」である。名前は、そりゃ当然知っているのだけれど、ストーリーやらなんやら全然知らない。「猫が歌って踊る」程度の知識しかない。自分で言うのもなんだが、これほど何も知らない、というのは珍しいことだ。今までどれだけ興味がなかったのか、という事の証左でもある。今回、たまたま、そのような優先販売的なものに出くわしたのが運の尽き、あるいは猫に小判、というところなのである。

そんなわけであるので、横浜にある「キャノン・キャッツ・シアター」に行ってみるまで、「キャッツ」がもう25年以上やっているであるとか、ずっと常設小屋でやっているであるとか、そういうことはなーんにも知らなかったのである。「メモリー(iTunesStoreのサラ・ブライトマン版。この人もキャッツの経験があるそうだ)」が、このミュージカルの歌だ、ということもはじめて知った(聞いたことはあったことはあるかもしれないが、覚えていない)。

休憩を挟んで正味二時間。あっという間の舞台であったが、これは「体験:Experience」と呼ぶべき出来事だった。数少ない舞台観覧経験ではあるが、それにしても想像以上、想定外のもので、まさに総合芸術。「コイツは揺るぎねぇな」と真に思える。冒頭、いや、それ以前、会場に足を踏み入れた瞬間から始まっている計算されている世界。カーテンコールの最後までキッチリ編み込まれた演出。多分、何度も見ている人は、その中にある微妙な揺らぎを見いだすのが楽しみだったりするに違いない。一見(いちげん)にはちょっと硬い感じがすることもあるが、上演中はそんなことは感じない。
腹を抱えて笑ったりいつの間に涙を流したり、というのではなかったけれども、よいものを観たなぁ、という満足感が得られる時間だった。

その後、地下鉄に乗って中華街まで行き、「山東」という狭いお店(でもいつも行列している有名なお店)で早めの晩ご飯を食べた。誰もがベタ褒めの水餃子を腹いっぱいいただいた。「時間がかかるよ」と言われた魚肉の水餃子も、イワシのつみれのような味で、甘辛いタレによく合っている。葱油麺、というピリ辛の中華麺もレベルが高かった。
水餃子はお手頃な値段だけれども、その他の一品料理は普通の値段だ(やや高目、という意味で)。水餃子一人前で十個あるから、それにメインを頼めば(普通なら)お腹一杯になるだろう。(写真は後日掲載する)

心理的にも物理的にもお腹いっぱいになった一日であった。

投稿者 ogre : 2010年1月18日 22:21



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