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2009
06 03(水)

魔界都市ブルース 妖婚宮:菊池秀行

[ 二次元的行間之隙間:Book]

魔界都市ブルース 妖婚宮 (ノン・ノベル 849 魔界都市ブルース)
菊地 秀行
祥伝社
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後半のグダグダ加減は相変わらずだな……。なんだか途中から新展開があって「あれ?まだそんなところ?」と思ってページ数を見ると残り1/4も残しているかどうか。そこから新キャラやら新バトルやらを繰り広げたらグタグタに決まっているのであって、この人は決まったページ数で中編を書くのは心底苦手なのであろう。魔界都市『新宿』からしてそうだった。最後の決戦のアッサリしたことといったら……。

まあ、それはいい。短編の「魔界都市ブルース」だけ書いてろ、ともいかないだろう。それにしても小畑健のイラストは、どうなのだ。せつらの顔をバッチリ描いてはイケナイのだ。だって、見れてしまうではないか。そこに現実感を与えてはいけないのだ。どうも、肝心なことが分かっていない。
それに、章ごとの口絵イラストはなんだ?全部で12章あるが、オリジナルなのは半分ぐらい。残り半分は、オリジナルを切った貼ったし、拡大コピーや構図の変更でごまかしたものだ。画素が荒れるくらい拡大コピーって、どういうことよ? 小畑氏が(パクマン!が忙しくて)手を抜いたものか、編集が発注間違えててごまかしたか、作者氏が急に章を増やしたくなったのか(もしくはストーリーのできあがりが全然遅かったか)、いずれにせよ、なんともひどい有様だ。

敵キャラや新ワザの鋭さも、もうない(というか、やり尽くしている感じだ)。やはりせつらの背後にはブルースを流して、短くキリリと決めた方がいいのではないか。
またしてもそう思う一冊だった。

投稿者 ogre : 2009年6月 3日 00:11



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