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2009
06 05(金)

がんこらーめん八代目(末広町):冷やし塩

[ 麺丼之中是大宇宙:ラーメン]

冷やししお

今日はがんこで「しお」を食べて長いエントリを書いてやろう……と思っていたのだけれど、ふと「冷やし塩」がもうあることに気がついたので急遽切り替えた。そんなわけで、今日は「がんこらーめん」の「冷やし塩らーめん」について書く。
店内の品書きには記述が無く、食券自販機も下のほう?にあるので気づきにくい。隠しメニューというほどではないにせよ、食べている人をほとんど見かけない、半分幻のメニューだ。もっとも、初心者にはオススメしない。まずはしょうゆ味も塩味も堪能した上で、挑戦するのがよいだろう。

長めに茹でた麺は流水でしっかりと冷やされる。ここまではつけ麺などと同じ。違うのは、スープも冷蔵庫でキンキンに冷やされている点だ。通常使われている黄金のスープではなく、もっと水に近い。薄めて味を調節してあるのか、タレだけ入れてあるのか。
主たる塩味は具材から供給されている、という店が面白い。ほんのり薄紅色が残る蒸し鶏、これがかなり強い塩味で調整されていて、塩味が強烈な「いつものがんこ」の味を守っている。普通の塩らーめんではタレに漬けられている大葉も「冷やし」の場合は生のまま細切り。この青と、二つ入った小梅の赤、麺の黄色、鶏肉の桃色が涼しげな色合いを演出する。
歯ざわりのいい麺は、うどんや日本そばとは違う独特の感触を保ったまま、しかしその冷たさは鮮烈だ。スープや具材の味付けがしっかりしているから、シンプルながら飽きが来ない。あっという間に食べてしまうが、冷たいスープを全部飲むとおなかを壊しそうだ、というところが残念だ。浮いたゴマの風味を追いかけてちまちますすっていると、結構後を引いてしまうのだが。

スープを飲まないので普通のラーメンより満腹感は少ない。そういうハンディキャップの中で、しっかりとした満足感と味の印象を残すのは、やはり全体のバランスと塩味のインパクトによるものだろう(人間はやはり塩味が好き)。

投稿者 ogre : 2009年6月 5日 02:10



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