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12 19(水)
武骨(御徒町):黒武骨
[ 麺丼之中是大宇宙:ラーメン]
この武骨というお店は、有名な新宿・麺屋武蔵の別業態店だという。武蔵の店主は創意工夫が好きな人で、かのラーメン缶の開発にも携わっているのだそうだ。
そんなラーメンだと聞くとわくわくしてしまう(ミーハー)。師走で賑わうアメ横を早足に通り抜け、カウンターだけの店に入った。大抵行列しているのだが、平日の昼下がりなら、さすがに大丈夫。
食券を渡すときにも確認されるが、自販機には白、黒、赤の三色が表示されている。白がベースのあっさり味で、「墨油」を加えたものが黒。ホットな香油ダレを使ったものが赤、らしい。今回は黒武骨にチャーシュー、玉子をトッピングした。
このお店、ラーメンだけではなくパフォーマンスも新業態だ。湯切りするたびに「ヨイショ!ヨイショ!」と威勢のよいかけ声。チャーシューが切れると、塊を取り出して包丁でガツンガツンと力強く叩き切る。オーダー通しも元気よい。カウンターには段がなく、おそらく意識してのことだろう。ディズニーランドと同じで、待っている間、退屈しないのは確かだ。ちょっとウルサいんじゃないかなぁ、と思わなくもない(笑)。
太めでしっかりした麺で、茹で時間は普通のラーメンにしては長めだ。しかも六丁も同時に作るもんだから不安になってしまった(これは杞憂だった)。
さて、出てきたラーメンがこれだ。
なるほど、表面を真っ黒な香味油が覆っていて、一見イカスミのようだ。マー油を使ったラーメンがあったが(よかろうもん、とかだっけ?)、あれより徹底している。話によると、イカスミとマー油をあわせたもの、らしい。しかしイカスミの生臭い臭いはしない……なぜだろう?同じくマー油のニンニク臭さも、あまりしない。
そして驚くべきはチャーシューの大きさだ。バラ肉を角煮の要領で煮込み、プルプルのゼラチンもそのままに大ぶりにゴロゴロと入れてある。ものすごいボリューム感だ。
断面が丸い太麺だが、スープと墨油はほどよくからむ。豚骨ベースだが臭みは全くなく、甘さにも片寄らず、濃厚だが重すぎない。非常にバランスがとれた豚骨醤油だ。たっぷり乗ったネギが、あとくちをさっぱりさせてくれる。
多少待つが、この満足感にはそれだけの価値がある。超のつく有名店にはそれだけの理由があるのだなぁ、と、改めて思い知らされたのである。
しかしまあ、名前の通りに「武骨」なお店でもある。カウンター席の半分は、券売機から一度外へ出ないとアクセスできない仕組みだし、行列の一部は店の中に入れるから、食べている間じゅう、プレッシャーを受けることになる(まあ、自分は気にしないし、誰よりも早く食うので問題ないが)。かけ声の件もあるし、なんというか、「難度」が高いというか。敷居が高い、ワケではないと思うのだけれども。
投稿者 ogre : 2007年12月19日 22:34
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煮たまごとチャーシューがおいしそうよのお。