Talking in the 5th-Dimension.

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１０月１８日の。Yahooの対応、スティーブ・ジョブスが聞いたらなんて言うか。

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今日は朝から大手町やら多摩やら外出しっぱなしで、おまけに移動中に寝れなかったので猛烈に眠いなーと思っていたんですがいざ布団に入ると、こう言うときこそ目が覚めたり入眠時幻覚でいつまでも寝付けなかったりするので油断がなりません。クスリ飲んじゃいましょう。眠くなるまで書きましょう。

ヤフーがやっているサービスに「Yahoo!グループ」というのがありまして、まあ、簡単に言えば無料MLが簡単に作れるサービスです。ML以外にもいくつか機能があるのですが、その一つに「ブリーフケース」という、Web上でファイルを共有するためのものがあります。ところがその機能、MacのSafariではフォルダが開けない（リダイレクトが過多である旨のエラーが発生する）などの不具合が発生していました。そこでサポートに問いあわせてみたところ、こんな返事が返ってきました

（前略）
お手数ですが可能であれば、ご利用中のブラウザをInternet Explorerにて フォルダが開けるかお試しください。
（後略）

日本語としてもなんか「てにおは」が気がしますが、それはそれとして、Macユーザーだって言って環境まで提示しているのにIEを勧めて来るというのは…困ったものです。ご存知の通り（？）、Mac用のIEはとっくに開発を中止し、セキュリティパッチだって公開されない状態です。そりゃまあ、世間的には有名な話ではないと思いますが、仮にもWebで使う機能のサポート担当者が知らないでいい話ではないと思います。ちなみにこの機能の推奨ブラウザ（動作確認をしている、という意味でしょう）はIEとNetscapeだけなんだそうです。Firefoxも対応していないのね…とはいえいまさらネスケを落とすのも面倒でしたので手元のFirefoxで試したところ、とりあえずフォルダは開くことが出来ました。２バイトコードのファイル名はむちゃくちゃ文字化けしていましたけど…。
というわけで、MacユーザとYahoo!グループのユーザの積集合にいる方はご注意下さい（日本中で何人いるんだ…）
…ちなみに「Safariが標準なんだから対応してよ！」って最後ッ屁を放ったら

また、このたびは「ウェブ機能」についての貴重なご意見を ありがとうございました。 お客様からいただきましたご意見は、今後のサービス向上・改善の 検討課題とさせていただきます。

だってさー。まあ、その結果が我々に戻ってくることはほとんどないけどね…でもできたら教えてね。

さて、ちょっと前に買ってきた「スティブ・ジョブス（原題：iCon）」を読了。ご存知Appleコンピュータの共同創立者にして現CEOスティーブ・ジョブスの伝記です。発行は2005年ですが、本文の内容としても2005年１月のMacワールドエキスポまでが紹介されていますが、これはiPodが爆発的ヒットとなり、iTMS（当時）が音楽オンライン販売の覇権を握り、iPod ShuffleとMac miniが発表された、まさにAppleの絶頂期にあたります（個人的にはIntelシフトの時のジョブズを読みたかったですが…それにはもう半年必要ですからね）。
これまでにはApple、特にジョブスを扱った本はたくさん出ていますが、それこそが彼のカリスマ性を表しているのでしょう。それらの書籍やインタビューにあたって構成されている本書は、出来るだけ冷静に、中立的な立場でジョブスを評価していると思います。そのカリスマ性と「現実歪曲フィールド」の力で極端な賞賛を受けるか、奇矯な行動と懐の狭さ、つまりは正確の悪さのせいで極悪変人に書かれるかのどちらかが多かったジョブスですが、この本の作者はどちらのエピソードも紹介し、ジョブスがどういう人物であったかを客観的に見せようとしています。判断は読者に委ねるよ、というスタイルに好感を持ちます。
結局、ジョブスのすごさはカリスマ性であったりたぐいまれなプレゼン能力であったりどこからか救いが沸いてくる幸運だったりするので、これを読んでもビジネスの参考にはならないし、億万長者になれるわけでもありません。寓意だけはありますのでイソップ童話でも読んでいるつもりで読むといいかもしれませんね…。ああ、内容はもちろん、大変に面白いですよ。スティーブ・ジョブスの人生が、面白くないわけないじゃないですか。

投稿者 ogre : 2006年10月19日 01:48