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08 23(水)
学園キノ:時雨沢恵一
[ 二次元的行間之隙間:Book]
Amazonさんに画像がないので楽天ブックスにも張っておこう
気でも狂ったか時雨沢(←褒め言葉)。
作者の代表作にして出世作「キノの旅-the Beautiful World」の、作者自身によるパロディ作品、の文庫化。…いつから日本は商業作家が自作のパロディ同人誌を出版ルートに載せられるという愉快な国になったのでしょうか?オタ文化の爛熟ここに極まれり、ってとこでしょうか。
ちょっとブログ界隈をのぞいてみたけれどやっぱり評価は様々だ。
- 「ばーか、ばーか」(「積読を重ねる日々」さん)
- トンチキ作家め!(「ラノベ365日」さん)
- グダグダ感は否めないところ(「ライトノベル名言図書館」さん)
- 時雨沢小説の本文なんか飾りです!偉い人にはそれが略(「今日もだらだら、読書日記」さん)
…あれ?おかしいな、意外と好評だ(笑)
というわけで、そもそもが電撃文庫のパロディ専門通販誌(そんなもんがあるなんて…)に数年前から掲載されていた作品の集大成、らしいです。作者はことにつけて「文庫化の神様」に感謝の祈りを捧げていますので、まあ本来文庫化する意図など(少なくとも編集サイドには)なかったのだと思います…そう祈りたい。
なにしろ中身は「キノ」の学園パロディ同人誌(それも変身対魔バトルもの)なのだから、それ以上でもそれ以下でもないですよね。全編通じてでオタクでマニアックな引用とパクリの山で、それらに付箋付けていったら本の厚みが倍になるんじゃないか、という感じ。それにしてもネタが古い(古いネタほどわかってしまう自分がにくい)。ひょっとして時雨沢氏は自分と同じぐらいの年代なのか?とおもったらそうでした。サラダの国のトマト姫なんて、たとえ30代のライトノベル読みだからってみんな知っているネタじゃないよ…ましてや最近の若い子は「クリント・イーストウッドのファイヤー・フォックス」とか知らないから!(ロシア語で考えるとミサイルが出るくだりは不覚にも噴いた。)まあ、
というかなり偏った本なので、普通の本が好きな人はおろか普通のライトノベル読みにも薦められないという怪作(←褒め言葉)。しかし、せっかくの二次創作なのだから有明やとらのあなで売ることにして欲しかった(えー
投稿者 ogre : 2006年8月23日 23:02
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君らは正しいのけど、それをおもしろいと一瞬でも思った人達的にはとても胸くそ悪い←(適当な言葉が見つからず乱暴になってしまいました)です。(まぁ好きならファンサイトでだべってればよいのですが・・・
君らは正しいのけど、それをおもしろいと一瞬でも思った人達的にはとても胸くそ悪い←(適当な言葉が見つからず乱暴になってしまいました)です。(まぁ好きならファンサイトでだべってればよいのですが・・・
コメントありがとうございます。
……えーっと、おかしいですね、僕、結構、この作品、褒めていると思うんですが(w
いや、結構本気で。んー、表現って難しい。
他のサイトさんも(一部はちがうけど)そうだと思いますよ。
これだけねじった作品を素直に「面白い!」とか書いちゃ、失礼ってもんですよ(笑)(<それも言い過ぎか)