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2006
08 08(火)

撲殺天使ドクロちゃん:おかゆまさき

[ 二次元的行間之隙間:Book]

撲殺天使ドクロちゃん
おかゆ まさき
メディアワークス (2003/06)
売り上げランキング: 831

「灼眼のシャナ」コミックの2巻・初回版についてきた小冊子、つまりはまあ規模のでかい同人誌のようなものなんだけれど、それに「灼眼のシャナちゃん」という、ドクロちゃんの作者が書いたパロディ小説が載っていたのを読んだのが、わざわざこの本を買ったきっかけ。まさに逆流。角川書店にいいように操られている気がしないでもない。そのパロディというのが、「撲殺天使ドクロちゃん」の冒頭部分をシャナの登場人物に置き換えた「だけ」という「それって手抜きじゃない?」と思えなくもない代物だという話を聞いて、そのあほらしさ加減(<ほめ言葉)についつい逆流してしまった、という次第。

さて、その本編なのだけれど、主人公草壁桜君の机の引き出し(!)から出てきた、未来から来た天使のドクロちゃん。その手に持つはトゲトゲ付きバットの「エスカリボルグ」(エクスかリバーとゲイボルグかな・・・作者はFateのやりすぎだと思います)。普段は押入れに下宿しているドクロちゃんは、何かというと桜君をその「エスカリボルグ」で殴打します。頭蓋骨が炸裂し、脳漿が飛び散り、筋肉組織が乱舞する。するとドクロちゃんは呪文を唱えるのです。「ぴぴるぴるぴぷぴぴるぴー♪」(←丸文字で。)するとあら不思議、桜君はあっという間に元通り!だってドクロちゃんは桜君の命を守りに来たのですから…。
という、おバカな作品(←褒め言葉)。脳味噌を使いたくないときの読書には向いているかもしれませんが、それにしても、読み手を選ぶと思います。それなりの熟練と耐性、なにより寛容さがなければ途中で本を引き裂いてしまうでしょうから…。
話の途中では、シロナガスクジラも黒コゲにするスタンガンで桜君を狙う天使のサバトちゃん、ドクロちゃんの妹であるザクロちゃんもあらわれて事態はさらに混沌の極みと化します。その中で明かされる秘密、ナゼ桜君は天使に狙われたり守られたりするのでしょうか…?

というわけで真面目な本読みの方々には決してオススメはしない作品です。選ばれし民のみが楽しみを得ることができる、そんな本だと思っていただければ間違いないです。

そういえばこの作品アニメ化もされているんだそうで、先日DVDレンタルで見かけました。一体どんなことになっているのか…。怖いもの見たさ、という言葉を思い出しました。

投稿者 ogre : 2006年8月 8日 00:00



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