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2006
03 03(金)

文化庁メディア芸術祭に行って来た

[ 五次元的思考之蒙昧:Diary]

文化庁メディア芸術祭文化庁メディア芸術祭
渋谷で仕事が引けたので、その足で恵比寿の東京都写真美術館へ。3月5日まで開催の「文化庁メディア芸術祭」に行ってきました。

受賞作品などの詳細はHPに詳しいのでソチラを参考にしていただくとして。

対象がアート、エンタテイメント、アニメ、マンガということで、言うなれば国公認のオタク祭という話も。でもまあ、「芸術祭」なので小綺麗にきっちりとまとめてありますよ。
小一時間いただけなのであまり詳しく見て回ることができませんでした。全部をジックリ観ようと思ったら2〜3時間は必要ですね。

インタラクティブ性のある作品は実際に触って体感することができるのが醍醐味。メディア芸術は、見てどうのこうのというより「触って」面白いものがいい、という感じになってきているのだと思います。自分もそんな考えなので、単なるCGアートの類は「ふうん、そう」って感じで終わりです。CGアートだからって特別視される時代はとっくに終わっていて、それこそそれ以外の「普通のゲイジツ」と直角に渡り合えないレベルのモノでは話にならないのではないでしょうか。CGアーティストの方は、いいかげんシンメトリックなモノを作り続けるのは止めた方が良いと思います。もちろん「それだからいい」というレアケースはのぞいて、の話ですが。やはり動きがあったりインタラクティブであったり、そういうものの方に興味が向きます。自分が流されやすい?からなのかもしれませんが。

自分はとりあえず「エマ」と「かみちゅ!」が優秀賞を取っているので他に言うこともないのですが(笑)、会場では「Incompatible BLOCK」「Virtual Brownies」が面白かったです。前者はPC内でブロックを動かすと、2Dの配置位置がうまいこと3Dに反映される、という「電子おもちゃ」な感じ。トリックアートの雰囲気にも繋がる面白い作品でした。後者はカメラに映された実物の箱を、画面内で小人さんがえっちらおっちら押す、というもの。面白いのは、画面内で小人サンがおすと、実際の箱も(磁石かナニカの作用で)ずりずりっと動いていく、という点。人間が介入して箱の場所を移してもちゃんと小人さんは追随してくれます。アルゴリズム的に難しくはないんでしょうけど、「よく思いつくよなぁ」という感じがしました。
あー、あと、推薦作品の「MAN OS 1」とか「NIKI BUKATSU
"Katsu-kun"」は見ながらゲラゲラ笑うところでした。特にMAN OS 1は、MacOSを「コンピューターの中の人」が「人力で」実行しているという作品。これは、どっかでムービーとか見れないかなぁ。是非一度実物を見てもらいたい!とくにMacユーザーには!という作品でした。コンピュータ(の中の人)だって大変なんだよ!

というわけで、会期も残り少ないですが、東京近郊の方は観に行って損はないと思いますよ。というか是非大勢の人に見ておいて欲しい!と思います。
(特にこの芸術祭は時事感が強いので、これを逃すともう見れない事も多いと思うのです。)
ゼヒ。

投稿者 ogre : 2006年3月 3日 22:55



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