« 夏のコナぁぁぁぁゆきぃぃぃぃぃぃ(20100712-1)|メイン|夏のコナぁぁぁぁゆきぃぃぃぃぃぃ(20100713) »
08 10(火)
夏のコナぁぁぁぁゆきぃぃぃぃぃぃ(20100712-2)
[ 旅行記:Travel, 旅行記:Travel]
ハワイ島、コナ空港に到着。一応国際空港なのだが、ターミナルビルとか洒落たものは全然ない。タラップで飛行機を降りると、まだ朝のうちだというのに真上からの強烈な日差しが肌を焼く。いい感じに雲が出ているが、それでも梅雨空の日本から来た身にはやっぱり暑い。
入国審査は宇宙基地のようなエアドームで行われる。炎天下も死んでしまうが、この中はキンキンに冷房が効いて風邪をひきそうだ。
アメリカの入国審査は年々面倒になっていく感じで、今回は指紋と顔写真をばっちり撮られた。数年前のグアムの時は、撮られている人の方が少なかったと思う。世知辛い世の中になったものであるが……
入国が終わったら、とても国際空港前とは思えないのんびりした風景の中、スーツケースを転がしながらレンタカー屋まで行く。巡回バスの乗り場まで行って、指定の会社のマークをつけたバスに乗るのだが、こーゆー時にバスの運転手にチップを払ったもんかどうか、そういうところがよく分からないのが困ったところなのだ。
レンタカー屋で必要書類を記入し、車とカーナビを借りる。レンタカーはツアーについている(送迎を選ぶこともできた)ものだが、1名以上同行者がいないとレンタルできない(一人旅行の時は借りれない)という規定らしい(お一人様旅行の場合はどうしたらいいんだ……)。そのくせ追加ドライバーの登録には追加料金が必要なので、運転するのは結局一人だ。今回は(ハワイでは特に必要ないのだが)国際免許も取ってきてみた。慣れない左ハンドルで、早速ハワイの黒い大地に足を踏み入れた(車で乗り入れた)のだった。
ハワイ島は火山島だ、という事前知識はもちろんあるものの、ここまで溶岩溶岩しているとは思わなかった、というのが正直なところ。道路のまわりが溶岩なのではなく、見渡す限りの溶岩台地を切り裂いてアスファルトを敷いたところが道路だ、という感じだ。殺風景ななかに、白い石で字や絵が描かれている。殆どがラブラブメッセージで、どこぞの電波塔に錠前を取り付けるであるとか、そういうった類のようだ。
制限速度は時速55マイル。時速に直すと90キロぐらい。あまりブンブン飛ばしている人も居ないし、ちんたら走っている人もいない。だいたい100キロで走っているだろうか。オートクルーズ機能があることに気がついて、それをセットしたらラクチンだ。空港から30分少々でワイコロアと呼ばれる新興リゾート地に到着する。今回のお宿はワイコロア・マリオット・ビーチリゾート&スパだ。
ところで、レンタルされたカーナビは独立型で、「車の中に置いていかないで下さい」との断りつき。独立型なので、当然GPSのみの自立航法だ。ただまあ、衛星遮るものがないから全く問題ない。
ホテルにJALパックのツアーデスクがあり、そこでいろいろ説明を受ける。「こちらがDFSの入場券なんですが、ハワイ島にはDFSがないので、まあ、記念品ってことで」ってのは、どーなんだろう、JALパック(笑)。
普通、ハワイ島のホテルは15時チェックインとのことなのだが、この時は10時にはチェックイン可能、ということになっていた。季節外れの利点であろうか。早速荷物を解いたら、またぞろ車でドライブだ。
ワイコロアから南へ、空港を通り過ぎてしばらく行き、山の方へぐんぐん登っていく。ロサンゼルスの坂道のような、住宅街の中の急坂をぐんぐん上がっていくと、空は陰り、ポツポツと雨も降り出した。中腹の空港から20分ほどでこの日の目的地、コナのコーヒー園に到着だ。道中に案内がまったくないので、ナビか地図で目星をつけておかないとぱっと通り過ぎてしまいそうになる。
コーヒー農場があるのは海抜700メートル〜800メートルぐらいのところ。午前中は晴れ渡って青い海まで見渡せるらしいのだが、午後になると曇ってきて、雨が山の上から降りてくる。このサイクルがコーヒーには重要なんだそうだ。
もう10年もハワイにいる、というのに全然関西弁が抜けてないおっちゃんの案内でコーヒー園を見学。このUCCハワイのコーヒー園では、コーヒーの焙煎体験と農園の見学ができる。
赤く熟れたコーヒーの実を囓ってみても、当然ながらコーヒーの味はしない。熟れきった物を収穫し、薬品処理をして種だけにしてから乾燥し、焙煎する。大規模な農園では機械で摘み取るそうだが、この農園は全て手作業で、規模も大きくないため商売としては成り立っていないらしい(素人目には十分広大に見えるのだが)。UCCコナコーヒーとして日本で販売されているのは他のコーヒー農場のものを買い付けていて、この「UCCハワイ」の農園で採れたものは直販売店と通販でだけ販売されているのだそうだ。ちょっと意外。
なぜか野生の七面鳥がいる。
コーヒーの説明を聞いたところで焙煎体験だ。2パック分のコーヒーを焙煎できる。
これが生豆。乾燥させてはあるが、まだ柔らかい。
こちらがロースター。ひとつの釜が一人分。電動のローラーで中が回転し、ガスで熱を加える仕組み。
こんな感じで焙煎する。
ときどき木べらで焙煎具合を確認しながら、伝えておいた好みの濃さ目指しておっちゃんが上げるタイミングを見計らってくれる。ローストが進むと豆から油がにじみ出てきて、ロースターがぶわっと煙を噴く。これが焙煎OKの合図で、あとはどこまで濃くするかの調整になる。この煙が部屋中に充満するので要注意だ。来ているものが全てコーヒー臭くなってしまうのだ……。
焙煎が終わったらすぐにサーキュレーターの風を当てて冷まし、熱をとる。冷めたところでパックに詰めたら完成だ。デジタルカメラの写真を使ったオリジナルパッケージを作ってくれる。ちょっと気恥ずかしいものもあるが、旅行の記念にはちょうどいいだろう。特に新婚旅行なんかにはオススメかも(豆は、使ってしまえば無くなるので場所も取らないし……)。
コーヒー園見学が終わったのがもう夕方だったので、この日はホテルまで帰った後、近くの「King's shops」というショッピングモールに行ってぶらぶらとしつつ、適当なイタリアン・レストランでスパゲッティとスープを食べて休んだ。ショッピングモール、といっても免税店があるでもなし、日本の巨大なショッピングモールに慣れた目には、なんともこぢんまりした感じだ。もうひとつ、Queen's shopsというモールもあるのだが、これはまた後日いくことになる。
つづく。
投稿者 ogre : 2010年8月10日 00:31
コメントする