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12 02(水)
ローマとかの休日(その10・20091020)
[ 旅行記:Travel]
さて、ローマから特急列車で二時間弱ぐらい?だったかで、フィレンツェに到着する。
ローマを離れるとすぐに車窓は田園風景となるが、その遙か向こうの小高い丘の上には城砦らしきものが見て取れたりする。ホームと駅舎しかないような小さな駅も、いくつもの支線が入り交じる大きな駅も通過する。貨物電車の通過待ちに、特急が一時停車するのはご愛敬。みんな同じところを走っているのだろう。
そうこうしているうちに、街並みがだんだん黄色やオレンジといったカラフルな色に染まっていく。街?集落?ごとに壁の色が統一されているようだ。(まあ、大きな街では、ビルが林立してそれどころではない。)そして列車は、赤煉瓦色したフィレンツェの街に滑り込んでいく。
フィレンツェは、世界遺産とされていて、観光の中心となる旧市街だけなら差し渡し2〜3キロ四方程度の小さな街だ。細い街路が縦横無尽に張り巡らされ、基本的には徒歩で移動することになる。さりとて車がない訳ではなく、むしろその細い石畳の道を、びゅんびゅん車が走っているのだからスゴイ。フィレンツェの到着は既に16時を過ぎた頃だったので、現地アシスタントさんのお勧めに従い、ホテルでタクシーを呼んでもらって、「ミケランジェロ広場」まで行ってみることにした。
旧市街の南東部、アルノ川の反対側の小高い丘に、ミケランジェロ広場はある。歩いて行くこともできる距離だが、結構登るので大変かもしれない。この日は、もう日暮れまで時間がなかったのでタクシー、ということだ。
「花の教会」のドゥオモ、その脇のジョットの鐘楼を中心に、街を一望することができるベスト・スポットだ。帰りの足が心配な場合は、タクシーに待っていて貰うとよい。(もちろん、待機料金はしっかりとられる。)
ミケランジェロ広場には、教科書にも載っているような「ダビデ像」のレプリカもある。本物はアカデミア美術館にあるそうだが、今回は行く時間がなかった。残念だ。
そういえば、この広場で、やたらとハイ・テンションな中国人ハネムーナーのカップルと出逢った(名前はどうにも覚えられなかった)。上海近郊から来ている、ということだったが、新妻の方はモデル並みにスタイルのいい美人で、その相方もニコンの一眼レフに高そうなレンズをつけていて、まあ、さぞかし金持ちなのだろう。写真を取り合ったのだけれど、なにやらノートを取り出して、そこにおめでとうのメッセージを(日本語で)書いてくれ、という。なるほど、行く先々で記念に、ということなのだろう。メールアドレスも、というので書いたが、果たしてメールが来ることはあるのだろうか……。
待機して貰っていたタクシーで、今しがた遠くに眺めた「花の教会」サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会の前まで行って貰う。一言「ドゥオモ」と言えば、それで問題ない。アレか、上野の山でタクシーに乗って、「ドームへ」と言えば水道橋に着く、そんなイメージか。(多分違う。)
ドゥオモは一部修理中。とにかくヨーロッパの建物ってなぁ、だいたいどこも、いつ来てもどっかしら修理中、って感じなのかも。
ドゥオモと、その隣の「ジョットの鐘楼」に登ることができるのだが、ドームを登るのはバチカンでやったので、というだけの理由で、今回はジョットの鐘楼を登ってみることに。
綺麗なタイルで飾られた鐘楼。高さ84.7m。頂上まで、414段(らしい)。
夕焼けに染まる、フィレンツェの街並み。
正面にサンタ・クローチェ教会と、その右下にウフッツィ。
ドゥオモの上にも、登っている人々がいる。
12倍ズームだと、こんな感じだ。ジョットの鐘楼の頂上は高いフェンスに囲まれているが、ドゥオモの上は、怖そうだ。冷静と情熱の狭間に立ちたかったら、向こう側をお勧めする。
さすがに400段は厳しいが、途中にいくつか鐘楼があるので休み休み行けば問題ない。一気に登ろうとしたヨーロピアンの女性が頂上でひっくり返っていた。運動不足の節は、特に気をつけよう……。
ドゥオモの下、サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会は時間がないので明日にすることにして、その付属施設?であるサン・ジョバンニ洗礼堂を見学。フィレンツェはお金を取るんだね、教会でも……。
その絢爛たる天井画。「天地創造」と「最後の審判」が同時に見れる、オトクなセットだ(違)。
ミケランジェロが「天国の門」と呼んだ、洗礼堂の東門。旧約聖書の物語が刻まれている。
夕日のオレンジが、日没の直前には淡いピンク色にかわり、街中を染める。
花の大聖堂も花の色に。
今回の旅行は天気には良く恵まれた。綺麗な夕焼けに、飛行機雲一筋。
日が暮れてから後は、次回に載せようと思う。
投稿者 ogre : 2009年12月 2日 23:33
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