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秋期限定栗きんとん事件：米澤 穂信

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『トロピカルパフェ事件』で歩む道を分かつことになったハズの小鳩くんと小山内さん。個人的には「ああ、この物語はこういう終わり方なんだなぁ」と納得したのだけれど、よもや続編が出るとは（笑）。なんかこう、「イース」が２で完結したのに３が出て憤慨、みたいな？（違うよ）
前作が結構ドラマチック、というか、いろいろ事件が起こったところになんだけれど、今回はなんともダラダラと話が進む。本筋とは違うところで推理が冴え渡る小鳩くん。「小市民」を連呼するのは今まで通りなんだけど、我々のようなホンモノの「小市民」にとってみりゃ、ここまでくると嫌味にしか聞こえないんだよナァ。もっとも、小説の主人公が本当に小市民だったら、そりゃ、話作るのが難しいだろうしね……。

ミステリーとしての難易度はそんなに高いものではなく、アッと言わせるトリックがあるわけでもない。小鳩くんや小山内さんのキャラもわかってるしなぁ。でもやっぱりゾッとするところは、あったかな、小山内さん（笑）。

オンナって怖いねー、と、再確認できるミステリィなのでした（違う）

投稿者 ogre : 2009年9月 6日 08:50