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2009
04 06(月)

邪界戦線:菊池秀行

[ 二次元的行間之隙間:Book]


邪界戦線 (ノン・ノベル 860 魔界都市アラベスク)
菊地 秀行
祥伝社
売り上げランキング: 126943

平野耕太と「ぱふ」からも「変態」だと名指しされている菊池秀行・魔界都市シリーズの最新作。最近の魔界都市、必ず獣的セックスをしているストーリーが、とかではなく、構成とか設定、あるいは描写がとにかく変態的だ。異次元とかが相手だから、読み手が想像力を働かせようったって限界がある。もとより理屈のある世界観ではないけれど(歪んだ世界観なら、ある)、それにしても最近はすごい。今回も相手は「向こう側」からやってくるので、向こう側とこっち側が入り交じった戦いの様子は、頭ン中にイメージを作ろうとしても無駄だ。いったい、作者氏の脳内にはどのようなイメージが展開されているのだろうか……。
今回は、メフィストや屍刑事といった「いつもの方々」はカメオ出演のみ。新進気鋭の主人公二人が活躍……してんのかな。なんだか流されているだけ、のような気がしなくもないが。
これまた「最近の魔界都市」の傾向として米軍のがんばりっぷりが挙げられる。今回もずいぶんと頑張ってくれた。アメリカの政権も変わったから、今後変化があるかもしれない。

ああ、そうそう、伏線張るだけ張って半分ぐらいしか回収してないんじゃないか?というところは、いつも通りなので安心してもよい(ええー

投稿者 ogre : 2009年4月 6日 23:17



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