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2009
03 31(火)

HELLSING(10):平野耕太

[ 二次元的行間之隙間:Book]

英国人×吸血鬼×ナチスドイツの残党×バチカン現代十字軍 という、そのうち南極の穴からUFOでも出てくるんじゃないか、って感じの一大戦記もついに本編完結。……わざわざ「本編」なんて言うところみると、単行本未収録の「外伝」は、ちゃんと出してくれる気があるのかな。「外伝」未読の単行本派は、終盤のウォルター戦のくだりがよくわからないんじゃないかと思う。

他にも未回収の伏線はいくつかあるような。例えばセラスについても、なんだか裏がありそうな雰囲気だったけど、どうなんだろう。ドク達がつくった「エセ吸血鬼」が、いったいいかなるものであったのかも明らかではないけど、この辺は考えてないのかもしれない。シュレディンガーなんて、その存在の方が、吸血鬼なんかよりよっぽどすごいと思うのだが(笑)

そんな最終巻は、後半は大分力尽きている感じで、コマ割とかも大胆通り越して大ざっぱな感じもするし、いまいち絵にも躍動感がない。エピローグについては、まあ、お遊びなんだろうな。

それにしても、主が老いて死んだとき、「彼」はいったい、何処へ逝くのだろうか? また昔のように、ロンドンで女の子を引っかけたりするんだろうか……。

投稿者 ogre : 2009年3月31日 21:01



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