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覆麺（神保町）：醤油（醤油醤油した醤油ラーメン）

[ 麺丼之中是大宇宙:ラーメン]

数ヶ月前、自分が通う水道橋の整体師から不思議なウワサを聞いた。
曰く、

• 神保町の「二郎」の方面に新しくラーメン屋ができた。
• 覆面をかぶった二人組がラーメンを作っている。
• 日本語が喋れず、謎の言葉を話す。
• いつやっているのかよく分からないが、やっている時は店の前に「覆面」が出ている。
• 店内にイノキボバイエがエンドレスで流れている。
• ……

なんだそれ。
気になってはいたのだが、空腹時orメシ時に水道橋〜神保町界隈に行くことがなかなかなく、ウワサを聞き始めてから数ヶ月、年が明けた先日、ついにその店を訪問することができた。

それが「覆麺」だ。
「ふくめん」の「めん」が「麺」だとは思いつかなかった……。場所は神保町交差点の東京三菱UFJ銀行の裏手。「二郎」などが並ぶ道の白山通りよりだ。白山通りから神保町界隈にかけてのラーメン戦国時代は、益々活況を呈してきたと言えよう。なにしろ学生街でもあるものだし（最近の学生はラーメン専門店でラーメン喰う金があるのか……）。
今回は日曜日の昼前の訪問であったが、既に店外に数人の行列があり、店内にも３〜４人立ち待ちをしているような状況だった。その後、12時をピークに行列は伸び、最高で10人ぐらいに達した模様。いつもそうなのか分からないけれど、１２時前にはカップルや年配の人も多く、回転が極端に悪かったようだ。

店内には、ウワサ通り、安っぽいCDラジカセで「イノキボンバイエ」が流れ続ける中、黒覆面と白覆面の二人組がラーメンを作っている。カウンターのみの店内は６，７席というところでかなり狭い。「アンガーラー」と謎の言葉を言いながらも、「ありがとうございます」や「ショッパいの大丈夫だった？スゴイネー」などと普通に日本語を使う（笑）。ちょっとガイジンっぽい発音がいかにもワザと臭い。「日本語ワカリマセン」という張り紙は無くなっていたので、多分、ちょっと飽きてきたンだと思う（笑）。

で、ラーメン。
土日祝日は「醤油醤油した醤油ラーメンを提供！」とのことで、おそらく普段の醤油ラーメンよりも特に味の濃い醤油ラーメンなんだと思う。大降りの鉢に張られたスープはまさに「醤油！」を主張する黒いもの。麺は通常でもタップリの200g（一般の大盛りに相当）。自信が無い人は「小盛りで」と頼むといいらしいが、隣の若者が小盛りを頼んだところ、黒覆面さんは「小盛り？オオ〜〜ッ」と嘆いて（？）いた。よくわからん。
メンマに巻チャーシュー、タップリのモヤシに揚げネギがこれもまたたっぷり。味玉子は硬めの半熟。レンゲがついているんだ……ちょっと違うな（なにと？）。写真を撮ろうと携帯を構えたら、黒覆面さんがサッと手を伸ばしてレンゲの位置を調整してくれた（笑）。

麺は中麺、ちょっと太めの感じがする。やや縮れており、スープが良く絡む。巻チャーシューはさすがの柔らかさだ（やや小ぶりか）。麺も多いがもやしも多いのでボリューム感は満点。学生が多いことを考慮しているのかもしれない。
「醤油醤油した」というだけあって、スープの味は醤油の香りが満点。おそらくかなり濃い（しょっぱい）スープなのだろうが、醤油のよい香りが際だってとげとげしさを感じない。その裏で乾物（干しエビ？）の香りが際だち、魚介の旨味が強く感じられる。スープのズンドウを見れば、リンゴや玉タマネギがグラグラと沸き返る鍋の中で躍り……って、あれ？どこかで見たような……。
揚げネギの香りが香ばしく、少しずつスープと絡めていくと違った味わいが楽しめる。飽きることなく完食。

月イチでスペシャルラーメンを出す日もある（整理券配付までするらしい）。また、平日は普通の醤油ラーメンにつけラーメン（「元祖一条流総本家のパクリですアンガーラ」だそうな）もあるようなので、ぜひとも平日にも寄らねばなるまい。

それに……まず近所の末広町に行って事情を聞いてみなければなるまいて…………

おまけ

店外にはデストロイヤー、と聞いていたのに、なぜかえべっさんが……土日だから？

投稿者 ogre : 2009年1月13日 22:14