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2008
08 28(木)

バリ島であったこと(そのいち)

[ 旅行記:Travel, 水中世界:Diving]

今回、バリ島まで旅行した、その目的のひとつは、ダイビングでマンボウを見ることだった。
もちろん、相手は水槽の中でじっとしているものではないから、見れないことがあるのは承知のうちだ。

が、しかし……

あそこまでキビシイものだとは、正直、思わなかった。
海外ダイバーが「流れが強かった!」というときの「流れ」が、どういうものかを、今回、始めて体験した。

3本潜ったのだが、その3本目がすごかった。
途中までは順調に、棚の中層をドリフト気味に行ったのだけれど、途中で先頭を行くガイドさんがピタッと止まり、引き返し始めた。それだけではなく、棚の上に向かって進み始めた。つまりまあ、浮上方向だ。
ここからが壮絶だった。
ちょうど棚の上にあたる方向から、それはもうものすごい勢いの流れが打ち付けてきたのだ。
フィンキックなんて役に立たない。身を伏せながら、岩をつかんで何とか前進する。注意しないとサンゴをつかんでしまいそうになるし、もしサンゴや脆い岩を頼ってしまえば、一瞬にして引きちぎられて流れに持っていかれてしまう。
一度引きはがされたら戻る自信がない−というくらいの強さがあるところもあり、とにかく指を引っかけるくぼみを探して前進する様は、ダイビングと言うよりロック・クライミングの体を見せていた。
なにしろ、棚の上まで行かないと安全停止できない。安全停止中も、とにかくどこかに手を引っかけておかなければいけない(登頂中よりはマシだったが)。カレント・フックを使っているのを初めて見たが、凧のようにピーンと張っていた。もしフックが取れてしまったら……と考えると、怖くて使えない。これも練習しなければいけない。

そんなこんなで、3本目上がるときにはヘロヘロで、帰り道では昼飯のミ・ゴレンと再会するハメになるし、頭痛くて仕方ないので翌日も一日ダラダラしていたりだった。
もちろん、マンボウは見れなかった!(踏んだり蹴ったり、とも言う)

カメラなんぞ構えているとどっかにぶっ飛ばされてしまうので、3本も潜ったくせに写真が20枚ぐらいしかない。せっかくワイド・コンバージョンも買って行ったのにな……。


あー、あーと、これも必死さ加減に影響しているんだが、水面休息中に、別のボートのチームで事故を起こしているのを見てしまった。
細かい事情はよくわからなかったのだが、海流に流されてはぐれた挙げ句に急浮上したらしい。もちろん自力でボートに上がることはできず、引き揚げられた後も非常に苦しそうに呼吸をしていた。その後どうなったかはわからないが……バリにチャンバーなんて、あるのかな……。

今回の旅行の疲れが抜けないのは、どうも、このあたりに原因があるんだと思う。

投稿者 ogre : 2008年8月28日 23:15



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コメント(2)

なにはともあれ無事でなにより。

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