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2008
05 15(木)

ウィンナーとワルツを(6日目・その1):シェーンブルンへ

[ 旅行記:Travel]

シュトラウス像

ヨーロッパの朝は、金ピカヒゲオヤジから始まる……。

朝飯前、早朝の市民公園。シュトラウスの像は思いっきり逆光だった。ぷらぷらとぶらついてから朝食を摂り、今日は地下鉄でシェーンブルン宮殿へむかう。その歴史は神聖ローマ帝国の時代にまで遡り、かの「女帝」マリア・テレジアが完成させた、ハプスブルグ帝国の離宮、のちの宮殿である。建物のみならず、その広大な庭園は有名で、建物とあわせて世界遺産に登録されている。ホント、石を投げれば世界遺産に当たるな(ウィーンは市街全体が世界遺産なので、間違った表現ではない)。

地下鉄車内こちらの地下鉄は、車両間での行き来はできない。

シェーンブルン宮殿

宮殿本体は、基本的に2階建ての建物で、屋根裏を入れても3層か4層がせいぜいだ。天井が高いことを考えてもさほど大きな建物ではない。建築物としての雄壮さとか迫力としては、日本の城などのほうがあるだろう。しかしこれは宮殿。戦闘目的ではなく、ただ平和な統治の象徴として作られた建物だ。ヒマと財力にモノをいわせて、城を宙に浮かべる王様もいるそうだが……。
ただし、ハプスブルグ帝国にカネが有り余っていたわけではない。マリア・テレジアとてプロイセンとの戦争ではハンガリーの議会に泣き付いているし(まあ、彼女自身ハンガリーの女王だったのだが)、「やっぱ宮殿は金色に塗ろうぜ!」という、足利義満みたいな趣味のダンナを抑えて黄色く塗ったのも財政を考えての事であったという。

しかし、それにしても、なによりスゴイのは、

それにつけても人の多さよ

人の多さ(笑)。
とにかく人だらけ。まあ、市街もそれなりに混雑しているけど、やっぱりこうギュギュっと圧縮されていると迫力あるな。
見学コースは明確にルートが決まっていて、混んでいる時は押すな押すなの大騒ぎ。入場制限をすることも珍しくないらしい。フリーで見るときは、各国語のガイド・ツアーの時間前後を避けるといいだろう。なお、あまりの混雑のせいか、オーディオガイドは無くなっていた。まあ、案内板には英語の記述もあるから、あまり不自由はしない。

宮殿からグロリエッテを望む グロリエッテの丘から宮殿を望む

そしてシェーンブルンのもう一つの見所が、その広大な庭園だ。いまは隣に動物園も併設されている。なにしろ庭園を見て回るだけでも一日かかるという巨大さだ。左右の写真に写っている、宮殿とグロリエッテを結ぶ広い道の左右に、その数倍に及ぶ面積の巨大な庭が広がっている。
今回は、残念ながら時間の都合で見て回ることはできなかった。

6日目は、やはり3部構成の予定。

投稿者 ogre : 2008年5月15日 02:00



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