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05 16(金)
ウィンナーとワルツを(6日目・その2):天頂より
[ 旅行記:Travel]
遠足や修学旅行と思しき、欧羅巴各地からの若者を乗せた観光バスが連なるのをみると、「なるほど、ここは東大寺とか奈良の大仏とか、そういうことか」と思い至る。なんでも東京やら日本やらに当てはめて考えてみると、話が早い今日この頃。想像力の欠如?
ハイリンゲンシュタットまで地下鉄で戻り、路面電車に乗ってカールスプラッセまで移動。リンク沿いの大教会には、とにかく行ってしまうのだ!(笑)。この教会は、珍しく入場料をとられた。
工事現場の足場なのであった(笑)
ところが、よく見ると、右の柱は、これ、エレベーターなのであった。無料で乗れる。何メートルあるのか知らないが……
こーんな高さまで上れるのだ!だ!だ!!
しかも!
まだ上に続くんだよ、これが……。
「10人まで」って書いてあるのに、誰か人数カウントしているわけでもないし、ゾロゾロ上ってくる度に階段がギシギシ揺れて生きた心地がしねぇ!
僕様は飛行機はぜんっぜん平気だけど、こういう中途半端な高さが一番嫌いなんだよ!!!!!!
ドームの一番上にある窓から眺めるウィーンの景色、天頂に描かれた、聖霊の象徴であるハト……とかって、ホント、感動してる場合とかじゃないんだってば!
手に汗かくからカメラ落としそうでおっかないし、足には力が入りすぎてガクブルだし。
確かに、普段は点を仰いで遙かに見上げるフレスコ画を、こんなに近くでタンノウできる機会はめったにない。フレスコ画を描く人の立ち位置に立つということは、まあ、確かに今後はないだろう。
まあ、無くてもいいかな……(また、ローマとかなら上等だけどさ)。
英語の説明書きが無かったのでよくわからないのだけれど、修復しているらしき道具もあったので、フレスコ画を書いている間だけの特別措置なのかもしれない。エレベータはずっとあるような書きぶりだったが。
そんな世俗的な事でいいの?と思わなくもないが、教会の塔の中は一転、現代美術展をやっていたりする(宗教的なモティーフも少なからずあったが)。あとで紹介するが、ショッテントーアの教会ではコンサートの準備をしてたりした。
さて、ここで同行の方々とは別れて単独行動に入った(買い物したい、とか言うんだもの……)。
ま、そんなわけでまずはー、
聖地巡礼・フロイド博物館(記念館)ー!(笑)
そう、ウィーンは精神分析学発症発祥の地であるのだ。ということは、心理学の生まれたところ、といっても、過言か。
フロイドが診療所を開いていたアパルトマントを改造したところで、中にはフロイドやらアンナ・フロイドやらの手紙とか、学会誌とか、論文のコピーとか、収集していたものとか、そういうものがたくさんあって、まあ、正直どうでもいいっちゃぁいいのだが(笑)。
ミーハーそうな学生がたくさん来ていた。学生ではないが、人のことは言えない(笑)。
心理学をやろう、なんて学生の1/3はフロイドのファンで、1/3はユングの信奉者で、もう1/3はなにか勘違いをしている、というのが自説なのだが。
ここではお土産を買った。
市電D線から1番を乗り継いでカールスプラッセに戻り、ウィーン・ミュージアムへ。ここは市営の博物館で、まあ、ここまで来たからにはエゴン・シーレとかクリムトの絵を一枚でも観ようか、という感じでやってきた。
そしたらなぜかナゴヤなポスターを見たんだが(笑)、特に中で何かやっているのではないので、去年の展示だったのか、今ナゴヤで何かやっているのか……よくわからない。
シュテファン教会の、修復時に外された古い像や、中世の武具なども展示されている。絵画のコーナーにお目当てのシーレとクリムトが展示されていた。イマイチ、パンチを感じられなかったのは、小品だったからか、実は複製だったりするのか……。警備員もなにもなしなので、どうも後者な気がするな。
うーん、今回はここまで、かな。
投稿者 ogre : 2008年5月16日 01:02
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