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2008
04 19(土)

詩的私的至適ボーカロイド(番外編):「サイハテ」でお絵かき

[ 二次元娯楽:映漫アニゲー, 五次元漂流:Net]

絵を描く(ドローイング)の課程そのものをアート、パフォーマンスにする手法は今に始まったことではないけれど、これまでは壁画であったりアトリエに映画カメラを持ち込めるような大家に限られたことだった(ピカソとか、やってたっけ?)。
家庭用ビデオが一般的になってその敷居はぐっと下がったけれど、延々とテープを回したところで観る人はいないし、そもそも発表の場だって無かった。
デジタルの魔法により、編集と公開のコストがさらに飛躍的に下がった今、これも新たなアートの一形態として認識されることになっていくのではないだろうか。

僕様がとても好きな楽曲のひとつ「サイハテ」が週間ランキングでランク外から急浮上していたので、何かと思ったらそういう動画の効果だったらしい。
その楽曲をインスパイアしたり、インスピレーションを与えたりした結果生まれたアートが、タイムラグをあるタイムラグを持ってニコ動の場にあらわれている。「歌ってみた」「演奏してみた」は比較的短いサイクルでその作品の人気を支えるけれど、「サイハテ」は、比較的ボーカロイドの特性に依拠している楽曲であり、また、最初からPVのすばらしさが際だっていた作品だったが故に、このような効果が生まれているのではないだろうか。

というわけで作品紹介。

喪服?の二人組がカベに「サイハテ」風のミクを描いていく。元々あった絵を塗り込め、その上でマスキングする工程から始まるので、突如として絵が出現する感じ。こういう事をする人には当たり前なのかもしれないが……。
「サイハテ」が始まるまでの音楽はP-MODEL?歳がバレるな(笑)

録画されていないレイヤーに下書きがあるのかもしれないが、本当に水彩風一発描きなのかもしれない。何もないところからミクが描かれ、コメント・パフォーマンスとともに新たな息吹が吹き込まれていく(そして送られていく)展開が素晴らしい。デジタル・ドローイングだからこそできるのかもしれないが、思い切ったパフォーマンスだ。素晴らしい

投稿者 ogre : 2008年4月19日 23:57



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