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2007
12 30(日)

Φは壊れたね:森博嗣

[ 二次元的行間之隙間:Book]

φは壊れたね (講談社文庫 も 28-34)
森 博嗣
講談社 (2007/11)
売り上げランキング: 7729

登場人物、舞台、時間軸的にはS&Mシリーズから直結するGシリーズが、ようやく文庫で刊行開始した。表紙デザインは四季シリーズからスタイルを踏襲したもので、同じく樋口監督の手になるものだそうだ。
本作では犀川助教授は名前だけ。萌絵があいかわらずのジョーカぶりをみせているけど、基本的にはちゃんとD2の本分を守っている……家で犀川と何してるかは謎だけど(えーっと、犀川が萌絵にアレしてコレだったのはどの短編だっけ??)。まあ、二人ともようやく大人になった、というところですかね。

それはともかく、本作ではまた大学院生が殺人事件に巻き込まれる。僕様もマスタまでやったけど、大学院生がこんなにドラマチックな職業(?)だったとは知らなかったな(笑)。それにしても、森先生の書く大学院生はちゃんと研究しててエライ。僕様は、そりゃぁ勉強しなかったからなぁ……閑話休題。

密室ものだが、舞台装置はS&Mシリーズのようにトリッキィなものではない。Vシリーズのようにキャラクターに華が咲くスタイルでもない。どちらかというと地味・地道なミステリィに思えた。その分、トリックそのものにピントがあっていると思う。

投稿者 ogre : 2007年12月30日 03:37



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