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12 27(木)
MacPowerが復活していたので買ってみた。
[ 二次元的行間之隙間:Book, 林檎狂想曲:Mac]
アスキー (2007/12/06)
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Mac雑誌の老舗、初心者向け以外のMac雑誌で唯一生き残っていたMacPowerが休刊したのが10月。早くも季刊のムックとなって復活した。もっとも、次の号が出るかどうかは売れ行き次第、か……。
自分がMacを最初に購入したのは十年以上前になるが、その頃はMac雑誌の御三家といえば「MacWorld」「MacLife」「MacPower」の三誌だった。このうち最後まで残ったのがMacPower。しかし、情報はネットで見るのが一番早い昨今。速報性や海外ニュースの翻訳、という部分で雑誌に勝ち目はない。発売翌日にはバラシ記事が出るくらいなので、技術的にもよっぽどコアなことをやらないと優位性はない。ただそうすると、読者対象がニッチになってしまって逆効果だ。初心者向け雑誌が生き残る中、MacPowerはプロクリエイター向けの、デザイン重視の雑誌に生まれ変わって延命を図ろうとしたが、その皆無なしく休刊となったのは記憶に新しい。
リニューアル後の紙面作りは、GarageBandのかわりにLogicを、iPhotoではなくPhotoShopを使うような人向けの、上品で高級志向なものだった。見ていて楽しいが、「役に立つ」雑誌ではなくなったのは事実。最初は面白がって買っていたが、そのうち川崎和男氏のエッセイだけを立ち読みするようになった。
再刊なったムック形式の本書は、そんなリニューアル前の、「Mac雑誌」然としたスタイルに戻って再始動している。定番だった「完全武装計画」を特集に据え、林信之氏や川崎和男氏といった有名人の連載も整えて再出発、なのだろうが、それにしては作りの荒さが目立つ。
おそらく人手とスケジュールに無理があるのだろう……。単純な誤植が多すぎる(ざっと流しただけで6カ所発見した)。昔の連載を再掲載しただけで面白みがない(再掲載するにあたって文章の手直しがない)。などなど。
季刊になり、速報メディアとしての意味は益々なくなった。ならば、一歩踏み込んだ特集や企画に命運を託すしかないだろう。次回以降、独自の視点を持った特集記事を期待したい。
アスキー (2007/09/18)
投稿者 ogre : 2007年12月27日 00:09
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