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08 01(水)
熱意の見えない人たち
[ 五次元的思考之蒙昧:Diary]
珍しく政治の話。
辞めさせるの辞めないの、と、まあ、そういう話をしている参院選挙後だけれども、「参院選・自民党の大敗」で思い出すのが1989年の参議院選挙。故・橋本龍太郎氏が、自民党幹事長だったときの選挙だ。もっとも、当時の自分には選挙権はなかったが。
じゃあなんで覚えているかというと、とても印象的なシーンがあったからだ。自民党の敗北(それも歴史的な大敗)が決定的になった自民党党本部、花が咲かない候補者ボードの前で、目を真っ赤にしたハシリュウが、宙を見据えたまま「ちくしょう」と呟いた、その映像をいまだに覚えている。
当時、彼は自民党幹事長で、選挙結果の責任を取って辞任したものの、次の海部内閣では大蔵大臣に就任している。政治生命がかかっている場面でもないのに、泣きそうになって悔しがる。まあ、その時担いでいたボスが宇野宗佑氏、というのはいかにも可哀相な状況であったのだが、それを差し引いても、あの表情はどこから出てきたものだったのだろうか。
思うにハシリュウは、彼に任せられた幹事長という職責に全力を注ぎ、消費税、総理の女性問題という大逆風に耐えていたのだろう。その上での「ちくしょう」だったのだろう。
そこで思うに、今回、そのような表情を見せた自民党の政治家がいただろうか(テレビの前で居眠りしている人はいたが……)。逆風逆風を連呼する割には「負けて当然」と言わんばかりの表情。ハシリュウが見せたあの悔しさは、どこにもないように見えた。
今どきの政治にやる気も熱意も失っているのは、他ならぬ政治家たちなのではないだろうか?たとえどんなに逆風が吹いていても、そこに信念があれば全力を注ぐ。たとえ信念が違うところにあっても、仕事として全力を注ぐ。政治を仕事にしているにしては、仕事に対する情熱、というものに欠けると思うのだ。
ところで、この自民大敗の1989年参議院選挙で、見事初当選を果たしたのが誰あろう片山虎之助氏であった。3期18年後の今年、同じく歴史的大敗の中でその議席を失ったのは、何とも皮肉なことである。
投稿者 ogre : 2007年8月 1日 23:37
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もう、体裁を繕うのにも疲れたというか意味を見いだしていないのがなんとも。
「参院選に影響を与える」という理由で堂々と(?)辞任するのは、とんねるずが「お約束」という言葉でバラエティのルールをお茶の間と共有してしまったことを思い出させる。
大体、「逆風」っていう言葉がなんなんだよと思うわけで。国民の民意は「風」であって、何に対して逆なのか、と言う話。
その言葉に国民はもっと怒るべきだと思う。
以上、残業の合間の戯れ言であった。