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まっち棒（渋谷）：多具山らーめん

[ 麺丼之中是大宇宙:ラーメン]

以前、どこかで見かけたことがあったのだが、どこだったか思い出せない。最近は別業態への転換もあり、まっち棒としての支店は少なくなっているのだそうだ（と、どこかで読んだ）。

一階に超こってり系の店がある。こちらは以前「次郎系」と思って紹介したのだが、同じオーナーなのだろうか。

ご当地ラーメンの先駆者、らしいのだが、喜多方ラーメンとかより古いのかは不明。まっち棒は和歌山ラーメンのお店。まあ、ラーメンというのはもはや国民食であるからして、地域の数だけご当地ラーメンがあることに驚きはしない。

さてその和歌山ラーメンであるが、どちらと言えばオードソックスなトンコツ醤油ラーメンだ。濁ったスープは見た目ほどこってりした感じではない。具にたっぷりの青ネギが乗っているのは九州方面のラーメンを彷彿とさせる。カマボコが一切れ入っているのが地ラーメンを意識してのことか。まあ、これは、いらぬお節介であったかもしれぬ。

トンコツ醤油のスープは、クセがなく、バランスがよい。逆の言い方をすれば特徴にかける。マイルドトンコツのブレンドスープ系は、今や様々なバリエーションがあるだけに、シンプルすぎるのは問題だ。もうちょっと味に一押し欲しい。オードソックスなパターンでは、一味をちょっと入れる、というところだろうか。このお店でも、券売機に「赤玉」という、辛いものっぽいトッピングがあった。残念ながら品切れになっていたが……。卓上に一味の瓶があるだけでもよかっただろう。
あと、具の青ネギのが気になった。わざとなのかたまたまなのか、とにかく辛いのだ。トンコツのマイルドさとは正反対に青辛く、ちょっといただけない。当然みじん切りになっているのだが、切り口が雑で口当たりが悪い（それとも、わざとか？）。辛さが余計に際だってしまってよくなかった。

いまいちインパクトに欠ける味だ。何かほんのひと味加わると、最強であるような気がするのだが。

Technorati Tags: ラーメン

投稿者 ogre : 2007年6月 2日 23:41