Talking in the 5th-Dimension.

まずスゴ録からビデオを引っ張り出さないといけません。一番手っ取り早いのはDVDに焼いてしまうこと。イチイチDVD-Rを消費するのももったいないのでDVD-RWをビデオモードでフォーマットして使うことにします。（最初、ＶＲモードでフォーマットしてどうにもならなくなりました。）
LPモード（低画質モード）で録画した30分番組は500MB超。DVD１枚に８話入れることができます。

さて、DVDビデオを焼くことができたらMacで読み込む必要があります。これには、フリーウェアのMPEG Streamclipを使いました。ただし、再生にはQuickTimeコンポーネントを使用しているため、DVDビデオ（MPEG2方式）を見るためには、AppleStoreから「QuickTime 6 MPEG-2 再生コンポーネント（Mac OS X）」（アフィリエイトです）」を購入する必要があります。StoreではQT6用となっていましたが、QT7でも問題なく使用することができます。

導入が住んだら、MPEG Streamclipの[File]→[Open Files]でDVD内のVOBファイルを開きます。（このとき、時々VOBファイルが選べなくなってしまうことがありますが、DVDの出し入れで回復するようです。）
この時点でタイムコード情報（ビデオにどれくらいの尺があるかを示す情報）が壊れていることがあるので、[Edit]→[Fix Timecode breaks]を選択してタイムコードを修正する必要があります。（必要がある場合は「タイムコードが壊れている」旨のエラーメッセージが表示されます。）
自分が作成したDVDビデオはどういうわけか全部タイムコードが破損していました。DVDプレイヤーで再生するぶんには問題ないのですが・・・。

さて、タイムコードが正常になったら書き出しです。
[File]→[Export to QuickTime]を選択してダイアログを表示します。
出てきた設定画面で変更するのは以下の場所。
・Compression を　Apple MPEG4 Compressioon　
・Sound を　MPEG-4 ACC
・Frame Sizeを Other:320×240　
に設定します。
特にサウンド変換をしていないと、iPodで再生できない、としてiTunesから転送されません。
準備ができたら「Make Movie」を押してムービーの書き出しを開始します。

書き出しに要する時間はムービー時間×１〜２倍というところでしょう。（G4/1GHzの場合）G5Quadの力が欲しいところですが・・・ジックリと待ってください。

最後にできあがったムービーをiTunesのプレイリストにドラッグ＆ドロップすれば完了です！ただし、その際にコピーが発生するので大量のムービーを入れようとするときにはHDDの残量に注意してください。（おそらくiTunes配下のフォルダにコピーしているものと思われます。）ファイルサイズも３０分／500MB強で変換前とあまりかわりません。

できあがったムービーは、曲の字幕やスタッフロールなども十分視認できる画質です。もともとLPで撮ったことを考えると、それ以上の劣化はあまりないと思います。（そう考えると、アニメって画質チェックにはいい素材だなぁ…）
グラデーション部分で若干のブロックが見えますが、ブロックノイズがひどくて・・・というレベルではありません。これは画像を小さくしているせいもあると思います。
今回はアニメをベースにしましたが、爆発シーンがバリバリ入る映画とかだとどうなるかは謎。
もっとも、映画のDVDはプロテクトかかってますからね…。プロテクトさえ突破すればあとは同じ手順の筈ですから、興味のある方は試してみては如何でしょうか。
（もちろん、VOBファイルだけ抽出した場合、字幕などは飛んでしまうのでご注意下さい。）

ちなみに、MPEG StreamingClipにはバッチエンコーディング機能（いくつかのファイルを登録しておき、一気に（夜中などに）エンコードする）がありますが、タイムコードの修正ができなそうなので、タイムコードが破損している今回は試すことができませんでした。

[EOF]