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2004
08 22(日)

二ノ宮和子:のだめカンタービレ

[ 二次元的行間之隙間:Book]

書籍名:のだめカンタービレ
著者名:二ノ宮和子
出版社:講談社コミックス

のだめカンタービレ #9 (9)


「カンタービレ(歌うように)」なんて指示記号は、自分の持っているピアノ教本には載ってません。つか乗ってたら歌うし。(歌うと弾けないし。)
「歌うように」なんて適当な指示をしておきながら「譜面どおりに弾け!」てなどーゆーことよ?とシロウトは思わなくもない。「作曲者の意思は絶対だ!」なんていいながら「個性がない!」とかって言われても。
・・・そんなのをなんとなく「わかった気」になって読んでいくのが楽しいコミックです。

少女マンガ系の基本に違えることなく、とにかく濃いキャラクターでいっぱい。
主人公:世界的ピアノ奏者の息子でヴァイオリンを弾きこなし、音大のピアノ科で指揮者を目指す金持ちボンボンの「オレ様」(ただし致命的な弱点あり)。
ヒロイン:ピアノの天才にして変態。「世界不思議発見でどうぶつ奇想天外」
友人:アフロにヒゲのオカマ、中華屋の息子で金髪ピアスのヴァイオリニスト等等
師匠:無類の遊び好きセクハラ帝王で世界の巨匠

・・・・・ああ、濃い。濃すぎる。

後半になってやっとまともな人たちが出てきますけど、いずれ音楽を最高のレベルでこなす人たちがどの程度「まとも」の範疇に入るかは議論がいるところです。(←楽器を弾けない男のヒガミ。)
作者の○○は私どもの仲間でいらっしゃるようですが、そういう意味では「すごく楽しそうで幸せそうな音楽のイメージ」を具現化している、と言えるでしょう。だから、逆に、ちゃんとピアノやらなんやらやっている人には「そんなバカな!」って言われるかもしれません。まだ聞いたことはないですけど。是非、「向こう側の」人たちに読んでもらって、感想を聞きたいものです。

自分としては、作中で「超有名曲」とか紹介されている「ラフマニノフのピアノ協奏曲2番」とかをオンラインでさくっと買ってきて、どれくらい有名なのか聞いてみることにしたいと思います。(もちろん、聞いたことがなかったりすると思うのですが。)

投稿者 ogre : 2004年8月22日 00:00



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