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12 18(金)
ローマとかの休日(その12・20091021)
[ 旅行記:Travel]
ようやく日が変わって(笑)、フィレンツェ二日目。この日は朝からウフッツィ美術館の見学だ。事前予約をしてあったのだけれど、直前まで時間が決まらず(頼んだのが遅かった)、全体の予定も立てられずにいた。それにしても予約が必要な美術館などが結構多く、一般の代理店ではなかなかすべてを手配できないだろう。(全部エージェントがやってくれるような、大名旅行なら別だが。)予約の時間はこちらの要求が通らないことも多いので、自然、限られた日程では見に行きたいところを全部回ることができない場合も多い。極東からは遠いのが、なんとも恨めしいところ。
ウフッツィ美術館の予約は、今はウェブからでもでき、細かな単位で時間指定できる。もっとも、良い時間はずいぶん前から埋まってしまっている。代理店経由ならば細かな予約は不可能だが、用意されている枚数には余裕があるようだ。飛行機のチケットと同じようなものか。
予約のバウチャーを持って、まずはチケットの引換所に行く。それからそのチケットで、個人入場の列に並ぶ。このへんはバチカン博物館と同じシステム。並ぶ場所を間違えるとアウトなのも、同じだ。今回はちゃんと現地係員の人に聞いていたので問題ない。
ウフッツィ美術館、さすがの内容と言えましょう。ボッテリチェリの「プリマヴェーラ」、「ヴィーナスの誕生」といったところが有名なところ。「ヴィーナスの誕生」は、写真で見るよりくすんだ感じ。ガラスケースに入っているので、それが汚いのかも……。ダ・ヴィンチの作品も見れる。日本語のオーディオガイドもあって、せっかくだからと借りてみた。そこそこ急ぎ足に案内してくれるのだが、それにしても全部回るのには午前中一杯かかってしまった。お土産物売り場は充実しているので、美術系のお土産を買う場合にはお勧めだ。荷物にならない、抜粋版のカタログ(もちろん日本語版)を買った。
唯一写真が撮れるのは、アムール川沿いからヴェッキオ橋を望むポイント。橋自体には、行く時間が無かった……残念。
午後はショート・トリップを予約していたので、それまでの時間でサンタ・クローチェ聖堂に向かう。ここも入場料を取られた上、なんだかあちこち工事中。まあ、それはそれで珍しい、というのはあるけれども……。
あとで聞いたところによると、この工事には日本の政府資金と大学が関わっているのだそうだ。もう2005年ぐらいから、ずっとやっているみたい。
ミケランジェロのお墓
ガリレオのお墓
工事中とはいえ大きな聖堂で、礼拝堂までじっくりみるとなかなか見所が多い。
ショート・トリップの集合場所までぶらぶら歩き。不思議な教会に迷い込んで、透き通るような歌声を聴いた。後から調べてみたが、どうもよくわからない。ユダヤ教の寺院だったのかもしれない。観光地図には載っていないのだが、誰でも入れて、見学できる。物音ひとつ立てられないような、荘厳な雰囲気があった。
そのあとは昨日は閉まってしまって入れなかったドゥオモ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会の中に入ってみた。
「最後の審判」が描かれたドゥオモの内側。てっぺんの部分はだまし絵のようになっている。そのさらに上(屋根の上)に人が乗っかっている、と想像するのはいささか奇妙な心持ちだ。
さすがにフィレンツェの中心となる建物だ。意外にシンプルな内装なのだが、その堂々たる風格は、絵画や彫刻でゴテゴテと飾り付けなくても十分に威厳がある。と、思いきや、実は美術品は別棟の美術館(有料)に収められているのだとか。さすが、メディチ家の街だね(偏見)。
日没の時間を示すという日時計。日没時間でクーポラが閉まったりするらしい。
さて、そうこうしているうちに昼を過ぎ、ショート・トリップの集合時間になった。この日の午後は、斜に構えたにくいあんちくしょうを見に行くのである
つづく
投稿者 ogre : 2009年12月18日 00:08
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