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11 02(月)
ローマとかの休日(その3・20091018)
[ 旅行記:Travel]
しかしまあ、巨大だ。サン・ピエトロ大聖堂。なにか見るたびに「馬鹿じゃないの!?」と何度も言いながら(冒涜)、広場を横切ってセキュリティの列に並ぶ。チケットも入場料も無いけれど、荷物検査(空港みたいな)があるのは、ま、時節柄というかなんというか。
列はスムーズなので、そんなに待つこともなかった。
まあ、その、なんだ……あのー…………
ちょっと…………派手、デスね。
仏教寺院の伽藍なんかも、まあそれなりに派手なんだけれど、派手さのベクトルが違う(そりゃそうだ)のでより一層派手に見える。なにより自分が(日本人が?)この方面の派手さになれてない、と言える。詫び寂びの対極だろうか。
とはいえ、一つ一つのハデなパーツが組み合わさって、全体的にまとまりがあるから不思議だ。荘厳、という言葉に尽きる。
キンキラキンが更にすごいのが、その宝物館だ。(秘宝館、ではない。当然だが。)燭台やら聖水杯やら、神の威厳を現世に映そうとするそのパワーたるや凄まじい。しかも当然のように「ざっと千数百年前のですが、なにか?」というのがゴロゴロしているのだから、嫌味を通り越していっそ清々しい。
宝物館は、有料の上、写真撮影も禁止なのだが、聖遺物とかゴロゴロしている。吸血鬼の一個中隊ぐらいは撃退できるだろう。(何の話だ?)
この写真は、宝物館の入口にあった、歴代教皇のリスト。やはりペトロさんは別格らしい。
聖堂内と宝物館を一通り観た後は、せっかくだからキューポラに上ってみることにする。大聖堂の丸屋根の上、だ。一度外に出て、向かって右側に戻ると、キューポラとカタコンベの入口がある。この日は行列などは殆ど無かった。
全編階段のチケットとエレベーター付きのチケットがあるので、一も二もなくエレベーター、だが、そのエレベーターとて全体の1/3ぐらいしか登らないのであった。ドームの丸屋根の内側を、斜めになりながらグルグル登っていってようやく辿りつく(書くのは簡単だが、正直、かなり辛かった)。しかし、その先に待ち構えている、世界を見下ろす風景は、また格別のものであるからして、もしローマに行った際にはぜひおすすめしたい。できればあの苦しさを共有して欲しいものなのである。
つづく
投稿者 ogre : 2009年11月 2日 22:03
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