Talking in the 5th-Dimension.:ローマとかの休日（その２）

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2009
10 29（木）

ローマとかの休日（その２）

[ 旅行記：Travel]

一晩あけて、ローマの休日の開始だ。18日は冗談抜きに休日（日曜日）なので、教会などは午前中はミサなどやっていて入れないことが多いらしい。まあ、まだ飛行機疲れも抜けていないところなのでブラブラ歩いて行こうよ、ということになった。（なにしろ今回の旅行は準備が十分ではない。町歩きをする割には全く計画がないのであった。）

事前にネットで調べたところでは、1週間前の気温が28度ぐらい。ところが今週の予報が16度ぐらい。なんだか意味が良く分からなかったのだが、ハーフまで動員しての旅行である。着いてみると、本当に日中は16～18度しなかく、朝晩は一ケタになる気温なのであった。先週から寒気が入ってドカン！と気温が下がったのだという。それにしても一週間で10度も気温が下がるとか、いくら何でもやりすぎだろう。後で調べたら、イタリアの北部山間部やオーストリアのザルツブルグ辺りでは氷点下を記録して雪が降っている模様。一般的な話なのか、異常気象なのかはわからないが。

この日の朝は大雨で、霞む街並みを眺めながら朝食を摂った（向こうの方に煙ぶって見えるのが、サン・ピエトロ大聖堂、のハズだ）。ところがいざ出かけようとすると晴れてきて、昼過ぎにはコートも要らないような晴天となった。

スペイン階段を上から冷やかしながら公園の脇を歩き、ローマ市街の東北端・ポポロ広場に出る。ここからあちこち教会を見ながらバチカン方面を目指すことにする。スペイン階段の上にあるトリニタ・デイ・モンティ教会では、まさに日曜ミサの真っ最中だった。

朝の豪雨はどこへやら、太陽が出てきて、日差しが当たるととても暖かい。絶好の散歩日和だ。

ポポロ広場にあるのがサンタ・マリダ・デル・ポポロ教会。ぷらりと入った教会に、なんだかスゲェ迫力があるのが、ヨーロッパのパンチ力だ。こんなんを日頃見ていたら、そりゃぁ胃も強くなるだろうよ、という感じ。「OGREjpも歩けば（見所のある）教会に当たる」なぁ、と思ったのだが、ひょっとして全部見所があるのであって、運がいいわけでも行いがいいわけでもないのであった。

ポポロ広場は、なんかイベント中。

現地のドラマか。14歳の恋愛日記って感じ？ずいぶん早くないか……。それにしても、その日本語は、なんだ。

人気のないオフィス街を歩く。大して整備されていない、デコボコの石畳の道を車がブンブン飛ばしていく。面白いことにそのほとんどがツードアだ。特にsmartの台数が異様に多い。これはザルツブルグでも思ったのだが、ローマでは「どこにでも駐車しちゃうぞ！」という目的に適った選択なのであろう。日本車は少なく、当然イタリア車（FIATやアルファロメオ）、それからドイツ車（ベンツ、BMW）が多い。あとはボルボとか。「あっ！日産マーチだ！」と思ったらツードアだったりする。前から見ると、どう見てもマーチなのだが、micra、という、おそらくは欧州仕様車なのだろう。

とにかく道路は悪いのでガタガタ揺れる。交通マナーも決して良くない（後で行ったフィレンツェは、もっと良くない）。「そんなところよく行くなぁ」という間に突っ込み、ギリギリの縦列駐車を難なくこなす。もっとも、ボコボコの車も少なくない。

信号がなければ、道路は気合いで渡る。この辺りはベトナムと同じかね……。

これもまたやたらとハデな最高裁判所を抜けて、映画「天使と悪魔」では重要な場所だったサンタンジェロ城。城砦の中をぐるりとまわり、上からローマ市街を眺めることができる（有料）。入口周辺は混み合っていたけれど、チケットや入場はスムーズだった。

場内は階段も多いが坂道も多い。そもそも霊廟だったそうだが、城砦に改造した時に色々変えたのかもしれない。サンタンジェロ橋からバチカンまでのパノラマを楽しむことができる。

サンタンジェロを降りた後は、道の先はるかに見えるサン・ピエトロ大聖堂に向かって表参道を歩いて行くことにする。上からも眺めていたのだが、、降りてみると距離感が微妙につかめない。それだけ巨大な建造物ということか。トコトコ歩いて行くと、思ったより早く到着した。世界宗教の総本山、バチカン市国、サン・ピエトロ大聖堂だ。どこからバチカン市国だったのかよくわからないので、できれば地面に線でも引いておいてくれ方がよいのだが。