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01 08(木)
ジン・マシンガーの肖像:Portrait of Jin Machinger.
[ 五次元的思考之蒙昧:Diary]
ジンは嫌われものだった。
彼がゆくところ、人々は怒り、呪いの言葉を吐き、眠ることもできず、時にはその皮に爪を立てた。すべては彼のせいだった。
人々の敵意に晒され、彼は恥辱と苦痛にその顔を赤らめ、時に頬を膨らませて耐えた。そしてなおいっそうの呟きを口にした。
そう、彼が人々に忌み嫌われるのは、彼が告げる言葉によってからだった。それは遠回しで、意味ありげで、さりとて無視することもできず、人々は、手が届きそうで届かない、その奥底にそれでも手を伸ばしては身を捩るのだった。
ジンが告げるのは忠告、そして警告だった。彼が訪れた町、彼が歩いた国、そこに住まう人々の「なにか」を見いだしていたのだ。それは大地の軋み、空気の濁り、人々の歪み、そういったものだったのかもしれない。いずれにせよ、それは耳に心地よいものではない。何とは分からないが、聞きたくはない。それがまた、人々をより苛立たせるのだった。
ジンはただ、己に忠実なだけであった。彼はただ、感じたままを伝えただけだった。彼はなにも悪くなかった。悪いのはその土地であり、大気であり、人々自身だった。そうでありながら、彼らはジンを呪い、なじったのだった。
ジンは、陰口をたたかれ、後ろ指を指されながら、今でも彼が感じた真実を告げている。ほんのわずかでもいい、誰かがその意味に気付いてくれることを祈りながら、
ほんの少しでもいい、誰かがジンの言葉でなにかをただそうとしてくれるのならば。
OGREjpは、ジンの呟きが気になって、昨夜は全然寝てません。
カユい。
投稿者 ogre : 2009年1月 8日 23:09
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