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10 10(金)
偽善だらけの世の中に
[ 五次元漂流:Net]
「ピンクリボン運動」というのがあって、一般的によく知られているピンクリボンは、乳ガン撲滅のための早期・定期検診を推進する運動、のようだ(少なくともそう理解している)。
んで、10月にはこのキャンペーンがあるらしく、街中でピンクのイルミネーションやフラッグを見ることが多い。もちろんネット上でもこれらは大々的に活動していて、朝日新聞社を始め、gooとかyahoo!とかso-netやらが参加しているらしい。
そこで一丁、自分もリンクでも張ろうか、と、バナーを探したのだけれど、これがなかなか見つからない。朝日新聞社のところで見つけた「ピンクリボンフェスティバル」のマークは、恐るべき事に「許可無く使用することはできません」なのだそうな。
そもそもリボン運動というのは、お金を寄付するとか、デモをするとか、そういう具体的な行動に出ないまでも、自分がその運動にコミットしている、ということを示すため、手軽にリボンで意思表明をするというような意味合いに思う。寄付をしたから偉いんだ、それを買ったから「良い人」なのだ、という流れとは、違う。誤解しないで欲しいのだが、運動にはお金が必要だし、書名やデモといった直接行動も必要なのは理解しているし、否定するつもりは全くない。しかしそれは「できる人がやる」ものであって、「同意しているならデモに参加して!」というのは違う話だ。だからこそのリボン運動だ。
だから、現在ネット上で展開されているこの運動を見て「ヘタだなぁ」と思うのは、「ピンクリボンフェスティバル2008」のメインページがasahi.com内にあったり、各社がバラバラのキャンペーンページを持っていたりすることだ。彼らは、キャンペーンを通じて自分たちのサイトにトラフィックを誘導することが目的なのだろうか?トラフィックの量を競い合っているのだろうか?
やっている方は、実際に顔を合わせて会議をやって、イベントを企画し、握手して実行しているものだから感じないだろうが、少なくともネットの上では、今の「フェスティバル」とやらは総体がぼんやりとした、漠然とした、とりとめのないものになっているように思える。例えばこのブログからどこへリンクしていいのか分からない。まあ、失敗と捉えられても文句はいえまい。
自分が担当者なら、ヒモのついていない専用ドメインを立ち上げて、そこに各社共通のポータルページを作る。このポータルには数種類のバナーを置き、広く一般にリンクをお願いする。目を引くようなページや、インタビュー、有名人のブログなどを誘致しても良い。その上で、協賛各社へのリンクを張る。「会社」の色が出るのは、そこから先でもかまわないだろう……本当に善意でやっているのならば。
投稿者 ogre : 2008年10月10日 21:05
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