« モロ9|メイン|伊武のすべて:伊武雅刀 »

2008
09 27(土)

ひまわり(水道橋):醤油ラーメン(煮卵入り)

[ 麺丼之中是大宇宙:ラーメン]

ひまわり
白山通りの一本裏道にあたる路地をぶらぶら歩いていたら遭遇した。存在は頭の片隅にあったのだが、あまり気が進まず行っていなかったのだ。

値段はかなり控えめ、それに中華そば、醤油、塩、トンコツとレパートリーを広げるとなれば、まあ、なんとなく味の想像もつくというものだ。ああ、あと、つけめんもあるらしい。いったい何種類のスープがあるのか(笑)。
それに、丼物のセットもあり、学生街としては正しい姿勢。もっとも、今日日、学生が食うに困って、とか、少しでも量を、とか、という話はあまり聞かない気がする。まあ、若い世代とのつき合いもないか。

醤油ラーメン
頼んだのは醤油ラーメン。茶濁したスープは、妙に甘ったるく、懐かしさすら感じる味だその点で、「昔なつかし」という看板に偽りは、ない。麺は妙に短い印象。具はチャーシュー二枚とメンマが中心だ。
ぬるく、味もダシも薄いので、これといってあとを引く味でも何でもないのだが、むきになって食べていると舌がしびれてきた。
化学調味料はラーメンの華。
ああ、やはり。
だが、そして。

口直しに(うまく釣られて)「東京でこれ以上はない」という触れ込みの自家製杏仁豆腐を頼んだ。たしかに、悪くはないが、東京一というのは驕りすぎだろう。味だけなら、チェーン店でも同等レベルのものが出てくることがあろうという程度か。杏仁のスッとするカンジがかなり抑えめ。しかもなにより、見た目がよくない。ソースのピンクというかオレンジの色がなんとも毒々しくてだな……。
杏仁豆腐
まあ、この界隈でそれなりのラーメンを食べようとしたら800円ぐらい考えないといけない世界な訳で、やはり世の中は値段相応にできているのだな、と思い直した次第。その一方で、その味に懐かしさを感じ、確かに昔はこういうラーメンを食っていたな、という事実もある。ラーメン屋が進歩したのか、己が舌の肥えたものか、はたまた清貧の心根を忘れたものか。いずれにせよ、今は失われたそれをどうにかしようなどとは一切思わず、ひたすらに今眼前のラーメンを食う(空)がよいというものだ。

投稿者 ogre : 2008年9月27日 11:15



トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.the5thdimension.jp/cgi-bin/mt/mt-my-mod_12_track_back_ogre.cgi/1649

コメントする