08 15(金)
ただ涙をこらえておくる−Bye-bye blood brother bag.
[ 五次元的思考之蒙昧:Diary]
何の変哲もないポーチだが、実は、二十年以上のつき合いになる。
家族親類縁者を除けば、今、アクティブにつき合いがある、どんな友人よりも長く付き合っている部類だ。確か、中一の臨海学校には、既に持っていった記憶がある。
このポーチは、常備薬を持ち歩くために使っていたもので、つまりは中一の頃からザラザラ薬を持っていたということでもあるのだけれど(笑)、時々元気な時を除けば、ドコに行くときでも持っていったものだ。
学校や会社ならともかく、旅行の時などは、当然ながら常に持っていった。国内も、海外も、常にこのポーチと一緒に行った。これまでそんなことを意識したことは無かったけど、まあ、間違いなく常に持っていった。
布製だが、裏にビニール加工がしてある。昔はよく中で塗り薬(オロナインとか)を破裂させたものだが、逆にそれが、適度な油脂分を染みこませることになって、防水と長寿の原因になったのかもしれない。このところ、薬をジップロックで小分けにして漏洩事故が発生しなくなったのと、おそらくは経年劣化であろう、乾燥したビニールがボロボロになってしまい、チャックとは関係のないところから中身がこぼれるようになってしまった。
保険証とかも入れてあるのでさすがにこのまま使い続ける訳にもいかない。かといって、加工が加工、なおかつ劣化している状況から、補修もまあ、難しい上に少々の延命策でしかあるまい。
かような事情から、全く致し方ないことではあるが、退役させることになった。
とまあ、思いっきり感傷深く書こうと思ったが上手くいかない(笑)。とはいえ、感慨深いものがあるのは事実だ。人生の半分以上を共に過ごした、といえば、どんなものにも愛着は湧く。ましてや薬などという、この身に瀕したものを入れていたのだからなおさらだ。
この二十余年は、この様であった。
これからの二重余年は、よりよくありたい。
アーメン。
投稿者 ogre : 2008年8月15日 23:38
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