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12 14(金)
「大ロボット博」を見に行った。
[ 五次元的思考之蒙昧:Diary]
国立科学博物館で絶賛開催中の大ロボット博へ行った。
時間がなかったので、残念ながら企画展のみ。最近、科学博物館へ行くといつもこうだ。たまには、リニューアルした常設展示もゆっくり見たいのだが(かといって土日は子どもたちでいっぱいだしなぁ)。
内容は比較的あっさりとしたものだ。目玉は愛知万博で公開されていた押井守演出のロボットショー(の一部)のようなのだが、これは動かず。現代のロボットも昔のからくり人形も、ほとんどが静的展示なのでイマイチ面白みにかけるところだ。
開催主体にTOYOTAが名を連ねているからか、愛知万博で公開されたトヨタロボットが何台かあった。でも動かない。うーむ……。
実際にさわれるのはアザラシ型の癒しロボットぐらいだ。お店で売ってるしなー。
マジンガーZとかガンダムとかアトムとか、アニメ・マンガのロボットを無理やりに並べて展示しているところが涙を誘う。別に2次元コンテンツに頼らなければいけないほど、現実のロボットたちに魅力がないワケではあるまいに……。
警備ロボットの隣にマジンガーZ(あれ、グレートマジンガーだったかな?)の巨大ソフビ?が展示されているのはいかにもおかしな話だ。
「子どもたちに夢を与えた(空想の)ロボット」「アトムを作りたくて現代のロボットを」みたいな話に持っていけばよかったのに。
アクチュエータで実際に「鍵盤を叩く」自動演奏ピアノ(ピアノ演奏ロボット)、とかあったが、要するに鍵盤の数だけアクチュエータがついているので、ロボットと言うにはどうかなぁ……せいぜいが「自動演奏機械」といった具合だ。そんなに昔の作品ではないらしいのだが、コントロールしているのが9801RA×3台とかで泣けた(笑)。5インチフロッピーなんて久しぶりに見たよ……。しかもプログラムはDISK-BASICのようだった。石原慎太郎が「自動演奏ピアノなどとは違う」と力説した推薦文が出ていたが……。
そういえば、キーボードを弾くロボットの嚆矢である「WABOT-2」が(静的展示だが)置いてあった。これ、自分が子どもの頃、どこかでやっていた「ロボット展」で動いているのを見た記憶がある。いろいろなロボットが立ち並び、動いて、バラ色の未来を夢見させてくれたものだ……。今どきの子どもは、自律動作するロボットぐらいでは喜ばないのかもしれない。
でもやっぱり、ASIMOはスゴイ。ほとんど唯一の見所と言っていいのが、ASIMOのショーだ。
定番プログラムなのかもしれないが、しかし、それにしても、よく動く。
踊るASIMO
走るASIMO
「一家に一台のロボット」というのを本気で感じさせてくれるのは、まさにこういう機械だ。
動作のスムーズさやマニピュレータ(手)の機能アップなど、メカニカルな部分で向上すべき点はまだ多い。しかし今後、ロボットが家に入ろうとするならば、それ以上にソフトウェアの劇的な向上が不可欠になってくる。反応する語彙は10や20では済まないし、文脈の解釈や次の動作を「自分で考える」必要が出てくるだろう。
人語を解し、指示を融通無碍に解釈して家事を手伝ってくれるロボットが一家に一台。そんな時代が、10年とか20年後ぐらいに来るのだろうか。個人的には、20〜25年後ぐらいだと思う。
人類社会が疲弊していなければ、の、話だが。
投稿者 ogre : 2007年12月14日 02:00
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