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2006
05 20(土)

涼宮ハルヒの憤慨:谷川流

[ 二次元的行間之隙間:Book]

今どき、YouTubeでハルヒとかharuhiでサーチするとトンでもない量の動画が出てくるのだけれど、その中に何故か個人VTRの映像が入っていて、まあ、おそらくこれはハルヒちゃんだったりするんだろうけど、どういう字を書くのか(やっぱりカタカナなのか)どういうオトナになるのか(やっぱり宇宙人と未来人と超能力者以外には興味がなくなるのか)などというところで不覚にも考え込んでしまうのでありますが。

それはともかく、書店で売り切れ続出という超常現象を発揮しているハルヒシリーズの最新刊「涼宮ハルヒの憤慨」です。コミックも売り切れ多数とのことで、恐ろしいことです。アニメのできが神がかっているとこうまで余波がありますか。すごいですね。

表紙はハルヒ・みくるちゃんに続く長門のアッカンベー。あー、できればメガネをかけていて欲しかった(え

涼宮ハルヒの憤慨
涼宮ハルヒの憤慨
posted with amazlet on 06.05.19
谷川 流 いとう のいぢ
角川書店 (2006/04/28)

今回は「編集長★一直線!」と「ワンダリング・シャドウ」の中編二本立て。前編はSOS団(の部室)存亡の危機に立ち向かって文芸誌を作るお話、後編はSFとゴーストストーリーを足して2で割ったようなお話。どちらもまあ、うまく設定を活かしているお話ではありますが、「消失」の時のようなインパクトには欠けますし「七夕ラプソディ」のようにストーリーにガッチリ食い込んでいるお話でもありません。まあ、インターミッションというところでしょう。

「編集長★一直線!」では、各自の書いた文芸誌作品が掲載されていますが、いかにも高校生の素人が作った文芸誌ってところで懐かしいやら面白いやら。特に長門さんの幻想ホラー(?)は、「ああ、こういうの書く奴いたよなー」って感じに思えます。いや、長門さんだけに、深読みすると恐ろしいんですが…。みくるちゃんの童話やキョンの恋愛小説も、作家さん、大変だろうけど面白そうだなー、と思いつつ読んでいました。(そしてハルヒのそら恐ろしさが静かに語られます…)
「ワンダリング・シャドウ」は久々にシャミセンの登場。そしてまたしても最終兵器長門有希の活躍。このメンバーのなかじゃ、一番非常識なことが可能なのは長門さんですからね…。最近、ちょっと長門さん出過ぎな気がしますが、ボクは好きなのでいいことにします(爆)。

という感じの本作ですが、もちろん、これまでのシリーズを読んでからの着手をオススメいたします。そうすればきっと楽しめると思いますよ。

投稿者 ogre : 2006年5月20日 23:17



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