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01 14(土)
獣たちの夜?BLOOD THE LAST VAMPIRE:押井守
[ 二次元的行間之隙間:Book]
角川書店 (2002/07)
売り上げランキング: 19,155
ちょっと前の作品ですが、最近の「BLOOD+ 」(AA)の動きに釣られて買ってみました。
学生運動華やか(?)なりし60年代末を舞台にした、いかにもというかんじの押井作品。押井氏は「人狼」でもこのあたりの時代背景を使っていて、おそらくは個人的に思い入れのある時代なのでしょう。70年代生まれの自分からすると、どうにも感情移入しにくい時代であることも確か。主人公が学生運動に(ハンパに)のめり込む高校生、というのは、余計にのめり込みにくいかなぁ。
ストーリー的には「BLOOD THE LAST VAMPIRE 」(AA)を参照、という感じで、しごくまあアッサリと終わってしまって、物語の大半(分量にして1/3程度?)を押井節全開の「VAMPIRE論」で占めています。電脳に外部記憶装置でも付けてるのか?という感じの引用しまくりは押井作品、「機動警察パトレイバー2 the Movie 」(AA)や「イノセンス 」(AA)でもお腹いっぱい(特に竹中直人のセリフで)でありますが、つまりはそんなノリを文章で延々見せられると睡眠薬にはバッチリというか最後には最初のコトを忘れているというか。結構真面目に読んでたら、疲れました。
結局、押井氏のもつ「VAMPIRE論」を言いたいがための作品だったんだよなぁ・・・という読後感だけが強く残りました。
ストーリー的面白いとか面白くないとか、そういう判断が出来ない、文字通り難しい作品です。ハイ。
関連(AA)
角川書店 (2005/12/22)
投稿者 ogre : 2006年1月14日 00:21
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