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09 07(水)
DVD:スチームボーイ
[ 銀幕是即異次元之扉:Movie&TV]
大友克洋氏作品、としては久しぶりの作品。(何しろ制作期間9年だものなぁ。)まあ、普通に楽しく観ましたが、どうしてもAKIRAと比較してしまうのは仕方がないんでしょうか。
時は19世紀のイギリス、といってもちょっとスチーム・パンクが入った蒸気機関万歳な世界観。なんかちょっとその作り込みが適当っぽい。もっとみっちりスチームなSFしていてもいいんじゃないか、と。超小型の蒸気エンジン(スクーターのエンジンのような蒸気エンジン)が存在するのに蒸気機関車がえっちらほいと走っていて、自走蒸気(要するに自動車?戦車?)はあまりにも多機能な上に水中に飛び込んでも動いてたりする。サイボーグと超技術スチーム・ボールが存在するクセに島本和彦氏言うところの「脳内ウソレベル」をどのくらいにあわせていいのかがよく分からないんですよね。
あと、キャラクターを絞りすぎてなんだか面白みが欠ける。最初に出てくる女の子キャラは「エマ」という幼なじみだか近所の娘なんだけどそれ以降は一切登場無し。主人公とヒロイン、じっちゃんとオヤジだけで話が進むので話がすごーくクローズしている感じがします。ヒロインもツンツンしているばっかりで主人公に同調してくる課程がどうも無理矢理です。(まあ、最近流行のツンデレにしろってんでもないんですが。)
色恋沙汰も強力なライバルもなく、なんだかわがままばっかり言っている親子関係(祖父と親父の関係もある二重の親子関係)だけがヒキではちょと弱すぎましたかね?主人公が親父に反発しているとかだとストーリーも深みがあるんでしょうが、反目しあっているのが親父と爺さんですからねぇ。本人(主人公)のあずかり知らぬところで人間ドラマが展開しても仕方がないような気が。
なんだか主人公が蚊帳の外で、拾いもので仕事してるような感じがして、それがイマイチピンと来ない。そんな感じでした。
投稿者 ogre : 2005年9月 7日 23:49
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