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2008
05 18(日)

ウィンナーとワルツを(6日目・その3):逍遥して、それを回顧する。

[ 旅行記:Travel]

今回の旅行で撮った写真は1,200枚を超える。一枚10円のプリントサービスだったら、それだけで福沢サンが飛んでいってしまう金額だ。もっとも、3日目ぐらい以降は、ホワイトバランスや露出を変えて撮ってみた、同じ構図の写真が何枚もあるので実質はもっと少ない。
それにしても、一階の旅行で(イベントで)撮った写真としては最大枚数だろう。カメラには1GのxDメディアしか入っていなかったが、電子戦装備を持参したおかげで、こんなことが可能になった。阿呆と呼ぶなら呼ぶがいいさ……。

6日目の午後、単独行動となった僕様は、市電を乗り継いでフロイド記念館を訪れ、市立博物館でクリムトとシーレを観た、というところまでは書いた。ホテルに寄って、お土産やパンフレットでいっぱいになったカバンをカラッポにし、今度は、昨日行き損ねた自然史博物館へ。ちょっとした距離なのだが、ウィーン・カードで市電は乗り放題。まあ、検札とかがあるわけではないのだが(かといって無賃乗車とかしないように!)。

岩塩の柱 岩塩結晶

自然史博物館は2フロアで内容が全く違う。下層は石や鉱石の膨大なコレクション、化石、遺跡など。上層では様々な動物の標本(剥製)がずらりと並んでいる。とにかくいない動物はいないのではないか、というぐらいだ。パンダとかは無かったような気がするが、実のところ、剥製、死んだ動物にはあまり興味がないのでさっと流して観た。個人的には石のコレクションがすごかったかな(笑)
面白かったのが、ザルツブルグで採れる岩塩の巨大な結晶だ。
「塩は立方体構造の結晶を構成する」というは、中学で習うあったり前の話だが、自然界でも同じように結晶し、そのまま岩塩になっているというが興味深い。糸の先にチマチマした結晶をぶら下げているのもいいが、自然が作り上げた「実物」をみると「へぇ〜」という感じがする。これは大事だと思う(科学博物館あたりにいけばあるのかしら?)。
巨大な岩塩を切り出して、オベリスク状の置物にしているのも良い……ザルツブルグでは、さすがにこんな大きさではないが、実際に卓上サイズのライト・スタンドが(お土産で)あった。

石のコレクション 宝石の花束

岩石・鉱物といってもいろいろあるものだ。ウン億円するダイヤモンド、なんてものはなかったが、数十カラッとレベルの宝石や160カラットを超えるジルコニア(笑)、不思議な模様の火成岩、隕石(火星や月からと思われるものも含む)といろいろある。石好きにはたまらないだろうな。
右の写真は、名物?である宝石でできた花束。よくまあ、こんなモノを作るよね……。

石器時代の聖母

あと、特別展示のようだが、教科書でも見る「マドンナの像」の展示があった。アレだよな、古代文明って、大抵おっぱい星人だよね……。やせ形とか、つるぺたをヨシとする我々は、やはり文明の先端にいるのだよな(←言いすぎ)。

アルプスで見つかった、石器時代人のミイラについての展示もあったが、肝心のミイラの展示は無し。貸し出し中か?調査中か?いかんせんドイツ語なのでわからない。

閉館15分前にはアナウンスがあり、展示室には入れなくなる。追い出された後は、待ち合わせ場所に近い、フロイド公園、の隣の教会へ。
ここはステンドグラスが美しかった。しかし、それ以上にビックリしたのは、なんかコンサートの準備をしていたこと。えーっと、動画をあげてみようかな……。宗教的な音楽とは、特に思えなかったのだけれど(笑)
PCとスライドが用意されていたところからすると、ちょっとしたVJみたいな事をするのかも(映像を出しているところは見えなかった)。
この教会は自販機が置いてあったりして、微妙に世俗的な感じがした。

ショッテントーアの駅で待ち合わせをした後、市電37番に乗ってハイリンゲンシュタットまで行く。間違えてひとつ前の駅で降りてしまって、乗務員の人に不思議な顔をされたけど(笑)、かわりに住宅街の街並みを見ることが出来た。

ハイリンゲンシュタットの目的はホイリゲ(自家製ワインを出す居酒屋)での夕食だ。ここのホイリゲは、ベートーベンハウスのひとつなんだそうな(なにしろ引越魔だったベートーベンである、彼が住んだ、という「ベートーベンハウス」が、あちこちに売るほどある)。

空に飛行機雲 ウィンナシュニッツェル

深い蒼色に染まりゆく空に飛行機雲を見上げながら、自慢の白ワインをいただき、ウィンナーシニッツェルを食べる。
ウィーン最後の夜を肉と共にかみ締めながら、この一週間に思いを馳せる。歩き回っているうちに、あっというまに過ぎた一週間だった。
最近の長期休暇といえば、滑っているか潜っているかだったが、今後は歩き回る・観て回る、というオプションも必要だ。ハイビジョンでもブルーレイでも、その街の空気を感じ、その国のオーラを肌で感じることはできない。

旅はいいね……リリ(ry

なとど、

格好いいことを考える前に、ウィーンの夕暮れはとても寒いので、ぜひ上着を持っていくことをオススメする(笑)
この季節のウィーンは、日中は20度を越える勢いだが、日が陰ると涼しいし、夕暮れには急速に気温が下がる。コンサートに行ったときも、薄手とはいえコートが役にたった(ジャケットを着ていたにもかかわらず、だ)。
春先に旅行されるときは、ぜひ気をつけていただきたい。

短時間であったが、イモと肉でおなかがいっぱい。ごはんとかパスタがないから、日本人の胃袋には溜まりやすい=コストパフォーマンスがよいかもね。

こうして最後の夜は更けていく。

投稿者 ogre : 2008年5月18日 23:05



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