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01 18(木)
突発的上海蟹紀行(4日目・その3)。最後のアトラクション、その名は上海トランスラピッド。
[ 旅行記:Travel]
観光隧道でゲラゲラ笑った後、外灘からタクシーでホテルへ(やっぱりホテルは知らなかった)。もう昼なので、すぐにチェックアウトだ。
三十分ぐらいロビーで待って、ガイドの人に迎えに来て貰う。飛行機が四時前なので、成田の感覚でいると、結構時間に余裕がない(空港までは車で1時間ぐらいかかる)。
ただし、この帰路については違う。この旅行の最終イベント、リニアモーターカーが待っているのだ。
市内から、延々とマンションが建ち並ぶ郊外を抜けて、20分ぐらいで、上海トランスラピッドの駅に到着した。片道50元で、窓口で飛行機のチケットを見せると10元割引。…観光隧道が30元、というのがいかに高いかが実感される()。プラットフォームでしばし待つと、車両が滑るように入線してきた。
この未来の鉄道についての詳細はWikipediaでも参照していただくとして、世界で最初に実用化され、高速鉄道としては唯一の営業運転をしている、お好きな人にはたまらない列車だ(低速運転のリニアならば、HSSTが愛知で走っているが)。おそらく日本では当分お目にかかれない、ひょっとしたらこれが最初で最後のチャンスかもしれない。ということで、同行二人を拝み倒して(というのは大袈裟か)無理矢理乗せて貰った、というわけだ。
運転席。人が操作するようなノッチなどは見あたらない。
寒いのか、ファンヒーターらしきモノが置いてあるのがシュールだ(笑)
座席。片道100元のVIP席もあるが、いずれにせよ10分と乗っていないのであまり意味はないと思われる(笑)。シートベルトなどはない。
車体が扁平なためか、思ったより広く感じる。座席がチープな感じだが、広さだけは新幹線ぐらいは十分ある。
ホームには記念お土産の売店があった。……買わなかったけど。
トランスラピッドは、日本のJRマグレブなんかと違って最初から浮上しているので、低速運転時にも騒音が少ないことが特徴と言われる。でも乗っているとそれなりに電気のうなりが聞こえてそれほど静かなわけでもない。特に最近の日本の電車はどれも静かなので、余計にそう思ってしまう。しかし、当然ガタゴト揺れたりはしないし、加速もあっという間(飛行機のようにGを感じることはない)なのがすごい。
そしてあっという間に最高速度・時速430キロに到達する。
なにしろ車窓に比較するものがあまりないので実感がないが(笑)、早い。併走する高速道路は、当然、100キロ以上でぶっ飛ばしているはずなのだが、止まっているのと同じスピードだ。最高速度を出している時間は短いので、注意していないとあっという間。なんの動揺もなしに減速が始まると、あっというまに空港駅だ。いやー、早い。
30キロぐらいの道程を10分弱で結んでしまうわけで、単純計算で23区の端っこ(たとえばJR・京成・地下鉄が交差する本八幡あたり)から成田空港を60キロとすると、20分かからずに着いてしまうという計算だ。気合いを入れれば羽田ー成田を30分で結ぶことも可能か?こういう一発ネタを実行してしまう力業は、さすが中国だといえよう。
投稿者 ogre : 2007年1月18日 23:33
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