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2005
10 01(土)

iPod shuffle再評価

[ 林檎狂想曲:Mac]


"Apple iPod shuffle 1GB M9725J/A" (アップルコンピュータ)

iPod nanoが発売されてそろそろ一ヶ月。
発売とほぼ同時にnanoをゲットしたいきさつは書いたが、実はこのところはiPod shuffleをメインに使っている。
そこで、iPod nanoの感想を書くかわりに、iPod shuffle(以下シャホー)の意義を改めて考えてみたいと思う。

シャホーの最大の特徴は、なんといってもそのシャッフル演奏だ。「名は体を表す」のたとえ通りである。iTunesからの転送すらもシャッフルという徹底は「オートフィル」というシャホー+iTunesの組み合わせで発現する機能で実現される。

振り返って、他のiPod、たとえばminiであるとかnanoとかの場合はどうであろうか。これらの機器の場合、とりあえずライブラリの全体か選択した曲(プレイリスト)を転送することになる。僕のiTumesライブラリには、今日現在で19GBの4326曲、総再生時間12.3日分の曲が入っているの。なので、自然、転送したい曲をプレイリストにまとめ、それを転送する設定にしてminiなりnanoなりに転送することになる。
ドライブに持ち出したり、一日中出かけていたりするときにはそれでもあまり困ることはない。とりあえず「曲をシャッフル」して適当なアルバムを再生していけば、あとはアルバムごとにランダムに再生される。
ところが、たとえば通勤であるとかちょっとそこまでで出かけたり、というシーンにはコレが物足りない。だいたい、1時間聞いたとしても聞けるのはアルバム一曲分。もっと短い時間と考えると、どのアルバムを聞いても最初の方しか聞かないことになる。そもそもが選択しつくした4GBは自分でチョイスした曲なので、意外性という意味では言うべくもない。(この辺は、20GB以上余裕で入るノーマルiPodの現行機種を買えば解決する、という話もあるが。)
ところがシャッフルである。「人生に意外性を」というAppleの宣伝文句はあながち大袈裟でもなかったのだなー、と思うことがある。それくらい意外な曲がかかることがある。アルバムの奥に埋もれていたり、最新アルバムではないばかりに選に漏れたお気に入りの曲、そういう音楽が突拍子もないタイミングでかかるのは本当に新鮮なオドロキだ。
また、普段は意識していないが人間は前後関係という文脈(コンテクスト)の中で認識を行う生き物だ。音楽についてもいつの間にかそれが当てはまっている。アルバムの中の決まった曲順。それをバラして揃えて並べてみせるのはアーティストの意図に反するのかも知れないが、思う伊賀家ない曲順の中で聞くと、それぞれの音楽のよさが改めて浮き彫りになることがある。
同じ事は「パーティーシャッフル」機能を使ってiTunes単体でも楽しむことができる。しかし、自分の部屋でiTunesを操作して再生するという場面(シーン)すらからも解放されるシャホーの自由度は、今さらここで繰り返し述べる必要はないだろう。
もちろん、自分のライブラリの中から持ってきている曲である。所詮4326分の1。されど。久しぶりの懐かしい曲に出会って思わず口ずさんだりしていると、とても懐かしい気持になったり、思わずニコニコと笑ってしまったりするのだ。

そんなわけでボクは今日もシャホーをぶら下げ、ポケットにnanoを入れて出かけてみる。(nanoは、旅行の写真を友達にみせるためのフォトライブラリだ。本当に便利な機械だ。)ぜひあなたも、放りだしてあるシャホーをぶら下げて、休日の秋空の下に出かけてみて欲しい。

投稿者 ogre : 2005年10月 1日 14:28



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